発注にノーと言わぬ上司、長時間労働の要因 産業医指摘
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長時間労働は悪です。人間をぶっ壊します。「遊ぶように仕事する」とかそういう物言いはこの文脈において全部たわ言です。仕事しない時間をつくらないといけません。休まないと人は生きていけません。成長より壊れないことが大事です。もっと言えば壊さないことが大事です。
歯車の中でひとの人生を壊すなんて経験をしてはいけません。大企業だろうがベンチャーだろうが同じことです。長時間労働が会社の業績に貢献する論理はあります。だから長時間労働が要求されるし、自分自身がいつのまにか長時間労働を要求する人間になってしまうのです。わかったような顔で「必要悪」とうそぶく人間になってしまうのです。
繰り返します。長時間労働が会社の業績に貢献する論理はあります。しかし、長時間労働が労働者の、人間の利益になる論理はどこにもありません。若い頃に踏ん張ったら成長できる、小難しく言えば人的資本の蓄積ですか。そんなにんじんに釣られて人生を棒に降ったり、ひとの人生を壊してはいけない。そういう論理を平気でスルーして黙認してしまう文化を変えないといけません。
考えてみれば当たり前にわかることがいろいろな言葉で曇らされて見えづらくなっています。「長時間労働の良し悪しは人によるよね」なんてあからさまに語る声がいつまでたってもなくなりません。だからこそ、「そんなことはない、そんなことはありえない」そう言い続けなければいけないと思っています。今回取材していただき昨日の朝刊に掲載された記事がネット上にも上がっていました。
取材自体は1時間でしたが、紙面には限りがありますのでだいぶ端折った記事になっています。
例えば繁華街の交通渋滞。解消の方法には①新しいバイパス道路を作る(政治家レベル)②路上取り締まり強化(所轄警察署長レベル)③渋滞抜け道マップを使用(運転者レベル)大きく分けても3つ位相があります。
もちろん①>②>③の順で根本解決な訳ですが、その順で難易度が高い。もちろん上限規制など①レベルの根本解決が望ましいのは間違いありせんが、今回は②と③の辺りのフェイズの話を強調させていただきました。(①レベルは紙面上は産業医以外の方が語っているので・・)
管理職の基本スキルはリソースの適正配分です。この時、時間だけは無限に使えると思うと、「適正配分へのインセンティブ」が働かず、無理な発注でも「できます!」という人が評価されてしまう弊害について語っております。発注にノーと言わぬだけならまだかわいいもの。取らなくていい仕事までわざわざ取ってきて、部下に丸投げするのが管理職だと勘違いしてる人の多いこと。。。
そういう人に限って、成果だけはちゃっかり自分のこととして上に報告していたりするからやっかいだ。