「1人あたり」は最低な日本経済の悲しい現実
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著者の主張はもっともだとしても、僕がつくづく面白いと思うのは、日本の一人当たりGDPが世界でトップスリーに入っていた頃(これは人口の多い大国では稀なこと。バブル崩壊後もしばしばトップスリーに入っていた)、日本人が幸せで自信満々だったのか、というと全然そうではなかったということ。そのときはそのときで、日本はダメだ、あれが問題だ、これが問題だと言っていた。ダメだダメだと言いながら、いいときも悪いときもそれなりに生真面目にやっていく民族なんですね。そこがいとおしい。
一人当たりの指標で地位が低下するのは生産に関わる程度が少ない高齢者が長生きしているから。為替を別にすればこれが大きい。だとしたら、ある意味めでたいことでもある。例えば104歳の僕の祖母はわりと元気に暮らしているが、明らかにGDPには貢献しておらず、一人当たりの指標を下げる方向に寄与している。人口減が定着してしばらくたてば、一人当たりの指標は間違いなく改善する。・いらない人材だとバレたくないから残業してる
・いらない部署だけど作業を煩雑にして仕事を増やしてる
・いらない仕事だと分かっているけどルールだから続けてる
もう、こういう「いらないこと」を止めようよ。非効率はなはだしい。もちろん職を失う人が出てくるけど。それは自業自得でしょう。一部の能力の低い人のために社会全体を停滞させておく余裕はもうないよ。
「日本の実績を「この程度」に押しとどめている原因を特定し、改革を実行すれば、日本は必ずや、劇的な復活を果たせるはずです。」「日本はこの程度の国ではない。」こんなに日本を想ってくれる方がいるのは幸せなことだと思います。
一人当たりの指標は、確かにもっと見ていくべき。アトキンソンさんに見放される前に、日本の底力を見せたいものです。