テロに揺れたフランス〜消える痕跡と作られる記憶
NewsPicks編集部
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今回は中東専門家が見たフランスの現場リポートをお届けします。フランスは2015年、そして今年とテロ、そして、国内のイスラーム社会との緊張感が高まる場面が何度かみられました。観光客が賑わうニースでトラックが突っ込み多くの人が亡くなったテロ事件。その後はどうなったのか。サウジアラビアを中心とした中東研究が専門の辻上奈美江東京大学特任准教授の記事をお届けします。
「中東読解」、前回の掲載から少し間を頂きましたが、今後は再び毎月1回程度のペースで研究者や実務家の寄稿をお届けします。
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「中東読解」
https://newspicks.com/user/9281元々、ニースには総人口約34万人のうち、イスラム教徒が6万人住むと言われています。保守的な土地柄の南仏は移民系住民に差別的な感情を持つ人も少なくなく、テロを機にイスラム教徒への嫌悪がさらに高まっていると伝えられています。
実際に、ニースを含むアルプ・マリティム県で勢力を伸ばす極右政党「国民戦線」の支持者はテロ後、県内で1割増えた、との調査結果もあります。
「移民や過激派に何もしてこなかった政治への反発だ」と指摘されているのを見ると、根深い問題だと想像できます。