この連載について
今ほど日本にイノベーションが求められているときはない。今、大企業はイノベーションを起こすためにどのような取り組みを行っているのか。どのようなイノベーターを生んでいるのか。各社の注目のイノベーターへの取材を通して、会社を超えた「大企業イノベーション」のヒントを探る。
この記事の著者 / 編集者
関連する企業
家電、住宅関連機器、車載機器、電子機器、FA機器等の開発、生産、販売、サービスを行う総合電機メーカー。アジア中心に米州、欧州等に海外展開。2022年4月から持株会社制へ移行。
時価総額
3.43 兆円
業績
シェア
新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
この連載の記事一覧
【志賀CEO】大企業は「出戻り社員」を歓迎せよ
181Picks
「モノ・ヒト・コト」を編集。三越伊勢丹のオープンイノベーター
157Picks
【最終回】シリコンバレーから日本企業へのメッセージ
134Picks
ソニーの20代課長、30代部長が創る「ハードスタートアップ」
333Picks
新時代の働き方は「アジャイル+ワーク・ライフ・ミックス」
160Picks
【プレゼン】大企業イノベーターになるための「7つの法則」
482Picks
【体験記】スタンフォード発“イノベーション”を生む授業
363Picks
【1万字解説:入山章栄】大企業イノベーションの「10のキーワード」
1266Picks
【志賀CEO】大企業イノベーションを阻む「心の岩盤」
249Picks
日本の大企業はイノベーションを起こせるのか?
742Picks
煌々と明るくカラフルな店頭のなかでも、ルージュピンクのドライヤーはひときわ目立ちますね。日本と同じく、ASEAN各国の女性の心を捉えたのではないでしょうか。可処分所得が急激に上昇し、女性がおしゃれにこだわるようになったASEAN市場(かつ、女性の就業率が高いため、自分の判断でビューティ製品を買える)。日本で売られているバージョンと、ASEAN市場で売られているバージョンは、細かな性能や価格差がありますが、大きな差ではありません。日本並みの価格のものが十分に売れる市場が拡大しています(この点がまだ意外と理解されていない。下手なダウングレードと低価格化は失敗する)。
これからも、ASEANのビューティ関連やヘルスケア関連は、マスマーケットとして拡大するとともに、個々人のこだわりも多様化。競合も激しい市場ですが、全体としてはまだまだ期待が持て、パナソニックが培ってきた技術やノウハウが活かされるコンシューマー市場の1つとなりそう。
この記事からは、総花的に何でもかんでも売ろうとせずに、外国市場ではしっかりとメリハリをつけたマーケティングが重要だということが示唆しているでしょう。
独断ですが、東アジアと東南アジア市場では、化粧品やこうしたドライヤーなどのビューティ関連商品は、日本人モデルを起用した広告も訴求力があるように感じます。体型や肌・眼・髪の色が近く、日常的に消費する商品ではスーパーモデルのようなかっこよさよりも、親近感が大切な気がします。かつては、東南アジアで有名な日本人と言えば、俳優や歌手でしたが、最近は流行に敏感な若者を中心に日本人モデルの知名度があがってきています。日本語のファッション誌が書店の目立つところにおかれていることの影響もありそうです(日本語が読めない人でも写真で分かるので結構買うらしい)。
デザイン思考と言うとクリエイティブになるための方法論に走りがちで、それはそれで間違ってはいないものの、本質はとにかくインプットを増やしまくって考えることだと思っています。自分の足で何でも見に行って、食べ物なら食べてみて、ゲームならやってみて、いろんな人と話して、ということです。
インプットが少なくても創造的になれる人は一部の天才だと思っています。逆に、凡人でもインプットを増やしまくれば結構創造的になれると思います(というか、私はクリエイティブでない人種としてそう信じています笑)
ところで、私はものすごく髪が多い&太いので、ドライヤーはいろいろ試してきました。ピンクのナノケアも使いましたし、ヘアビューザーという遠赤外線でじっくり乾かすドライヤーを美容師さんに勧められて試したこともあります。どこまで本当かはわかりませんが、焼き芋と同じ原理で髪の水分を逃さずふっくら(?)するのだとか。
ですがどれも今ひとつで、なぜか実家の安いドライヤーで乾かした方がきれいに仕上がっていました。そこでなぜかといろいろ考えた結果、乾かす早さ、つまり風量が重要指標なのではないかと気づきました(2年間くらいかかりました笑)。私の髪質だと、いくらいい風を当てても濡れてる時間が長いと傷んでしまうようなのです。
そこで、家庭用ドライヤーで国内最大風力のものをAmazonで買ったら大当たり。3000円くらいでイオンも出ませんが、周りの人にも結構髪を褒められるようになり大満足です。
広告を見て試すことも大事ですし、そうでないきっかけで試すことも大事です。
【追記】
いま確認したところ、私が愛用している国内最大風力ターボドライヤーもパナソニックさんのものでした!というわけで、マーケティングに活かしていただけたら嬉しいです笑
少し忙しいひとが、だいぶスピーディーに、ちょっと美しいひとになってます!笑
この記事のなかで「デザイン」という単語がほとんど登場しないのが、日本の家電業界の現状だと思います。
クライアントに家電をどうしようかと相談されることも多いのですが、日本のメーカーだと妥協でしか選択できないのが残念。
こういう方は少数かもしれませんが、こだわる方とのお付き合いが多いので。
ただ、最近はデザインに関する意識も変わってきたかな?
この洗濯機などは、頑張っていると思います。
http://panasonic.jp/wash/product/na_vg1100/
別メーカーですが、こういうエアコンも出てきたし。
https://newspicks.com/news/1807803
ドロドロの営業をやり理論面を学習、逆に理論を学習したら営業で実践、というように「理論と実践の融合」が必要だと思います。
ナノケア、よく売れてますよねー。
スタイリッシュで性能がいいということで。
ついこの前は6枚刃の自動洗浄髭剃りを買って、これも愛用中。旧電工の商品は痒いところに手が届く印象がありますが、こんな方が裏側にいらっしゃるわけですね。ドライヤーも使って見たいが、ハゲ坊主なので。。。
残された課題は「こんなスカッとした人物を大企業はトップマネジメントにできるか?」
このケースを見て、やはり「圧倒的な個の力」と「異なるものを許容する組織」が必要だと再認識させられます。ビューティ商品はさらに磨きをかけ、他の家電やB2Bのサービスも生み出していかなければなりません。頑張ります。
とにかく、家電業界全体は、官需に逃げるのではなく、こういう人をもっともっと育てることで、再び世界の消費者市場に向き合って頂きたいです。
営業という現場で顧客と向き合う経験と、マーケティング理論の学習と実践をする経験。どちらかではなく、両方必要だということを改めて感じます。