【SPEEDA総研】高まる定額サービスへの期待~出版業界を見る
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出版不況が言われて久しいですが、今年は定額サービスが複数出て話題になっています。
今回はこの定額サービスが業界活性化につながるのかを考えてみました。あくまでも仮設定による試算ですが、議論の端緒となれば幸いです。
隣の音楽市場では、定額サービスは堅調な様子。出版市場もその後を追えるのでしょうか。
なお、今回は扱えませんでしたがドコモはdドコモよりもdTVが好評です。
2Q時点の契約数は460万件。他のサービスはなかなか数字が把握できませんが、こちらの動向も気になるところです。こう考えると、ジャンルは違うけどNHKはずっと今で言う定額サービスをやってますね
定額で収益あるとコンスタントに開発投資とかできるし
地球大紀行とかが面白かったのは、定額サービスのビジネスモデルがあったからなんですね笑定額○○放題が増え続けています。
ユーザー側のメリットは明確です。なにしろ料金のことを気にせずに好きなだけ商品やサービスを購入・利用できるのですから、特に"大食い"=ヘビーユーザーにとってはこれほどありがたいものはないでしょう。
逆に提供者側にとってはどういうサービスがこのモデルになじむのでしょうか。売価が固定だということは、もしコストが可変であれば、ある程度の量をユーザーが購入・利用した場合に赤字になるリスクが提供者側にはあります。そのため、コストモデルがなるべく「固定費の割合が多い」ことが定額での提供には基本的に有利に働きます。
書籍の「定額読み放題サービス」というのは一見、従来の紙の本ではちょっと考えようが無かったビジネスモデルであるように思われます。
ただ、例えばネットカフェ/マンガ喫茶は、場所やドリンク、コミック以外のゲームなどのコンテンツ提供と込みであるとは言え、「定額読み放題サービス」としての側面を持っています。
また、地域や大学などの「図書館」は、各地域の税金や大学の学費などを原資に書籍を購入し、地域住民や学生に書籍を貸し出しているという意味で広義の「定額読み放題サービス」であるとは言えそうです。もっとも図書館にはそれ以外にもの地域や学校内のコミュニティセンターや、長期にわたっての資料のアーカイビングなど他にさまざまな役割がありますから、「読み放題サービス」としてのみ考えるのは無理がありますが。
いずれにせよ、デジタルコンテンツでのサブスクリプション型サービス自体はもう大きな流れとして定着してきており、出版の分野でも一定の地位を占めると思っています。
ただ、そこでの主流がKindle Unlimitedになるのかどうかは再三報道されている提供書籍の内容や種類によって変わって来るでしょう。この分野が今後どう発展し、定着していくのか。しばらくは目が離せないところです。