理論で分かる きゃりーがブレイクした理由
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注目のコメント
私は純粋に発表している作品のクリエイティビティの高さかなと思いました。個人的には、「ファッションモンスター」から「ふりそでーしょん」あたりのMVの造形が1番衝撃的でしたね。
あれ程のクリエイター達を惹きつける求心力は、並大抵ではありません。その点が、中田氏の求めるものにうまくはまれるPerfumeとの違いかなと思います。
これは男目線でみた「かわいさ」(=話してみたい、付き合いたい、など)とは異なる「かわいさ」です。目が大きい、淡い色使い、丸っこい、などの外形的な幼稚性(ローレンツの言うベビースキーマ)という要素は持っていますが、自己主張が強く、言うことを聞いてくれそうな「かわいさ」をアピールする媚び要素は感じません。
特に、海外で評価されている彼女が象徴する"Kawaii"とは、日本語の「かわいい」とは意味が異なり、旧来からの"パリコレ"などのファッションの王道に対して、自分の個性をありのままに表現する自由性に魅力を感じているので、我々日本人が感じるものとは若干異なると思います。
きゃりーぱみゅぱみゅの戦略をキャズム理論から説明しようとし、壁の前後にはリスクテイクの姿勢の違いがあると言う見方は興味深いものでしたが、単にターゲットを絞ったというのではいまいち説得力に欠ける気がします。
確かに、現在のマスビジネスにおいて、マーケティングの重要性は強調してしすぎることはないですが、「戦略」と呼ぶのであれば、彼女のマーケティング手法のインタラクティブ性や、時代性なんかも指摘して欲しかったなと思うところです。
占部様
「をかし」もかわいいと訳されることはありますが、一般的には清少納言の枕草子の「うつくしきものの段」における「うつくし」が、最も「かわいい」と訳すに相応しい表現だと言われています。
参考
うつくしきもの 現代訳
http://manapedia.jp/m/text/1668
→
飽き足らず書きました
今、かわいいとは何か
https://newspicks.com/news/1928249/あれ?結局キャズムを紹介しているだけで、記事も長い割に結局「原宿でブームの目を見つけてプロデュースした」というだけしか「理由」を言っていない。。。
青文字系KAWAII文化に対する考察としてはこの記事が圧倒的に良かったです
https://newspicks.com/news/753081
なので、コメントそのまま抜粋!
日本のかわいいは、秋葉原萌え、渋谷赤文字、原宿青文字の三つに分類され、原宿青文字系の特徴は「エロス」を見せないこと。きゃりーぱみゅぱみゅを擁する事務所は、国内では原宿青文字系で売り、海外には三つの要素をミックスして売る戦略と。
また、古典の「をかし」という言葉は「かわいい」と現代語訳すべきとしており、なんでも「いとをかし」と言ってるのは、すぐに「かわいい」と言う現代女子高生と同じ、何れも「未成熟を肯定する」という精神が背景にあるという指摘は、仮説として非常に筋がよさそうに感じた
【追記】
大場さん ご指摘有難うございます!昔、ある有名女優さんのマネージャーと仕事をしたときのこと。当時は、その女優さんの同世代には沢尻エリカ、石原さとみ、長澤まさみ等々、すごいアイドルがたくさんいた群雄割拠時代。
その時にマネージャーさんが言っていたのは、「今年はあえて露出は控えます。CMに出るくらい。そのうちにライバルたちが争って、お互い潰しあった後に、すーっと前に出ます」。その戦略通り、沢尻さんは「別に」発言が飛び出し、長澤さんや石原さんも一旦勢いを失って、その女優さんが次の年から一気に頭3つ分くらい抜け出して、別格の存在になってしまった。
(その後長澤さんはモテキでイメチェンし、石原さんも髪型を変えたり、で完全復活して今に至るのは周知の通り)
一流のタレントマネージャーという職業の勘、というのはスゴイものだと思いました。