DeNA守安氏「認識が甘かった」——WELQに端を発したキュレーションメディアの大騒動
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このインタビューは素晴らしい。特に以下の質問の鋭さには恐れ入った。守安氏がはぐらかさずに、正面から問いに答える姿勢を貫かれているのは、本件への対処としては正しい姿勢だと思う。
「しかし一方では、iemo、MERYの買収にあたってDeNAの法務部門から反発があったとも聞いています。」
「金額的に2社で50億円。規模的にはアメリカのゲーム会社(ngmoco)に次ぐものだったので、重要な事業になるだろうと思っていました。
反発……というよりは「著作権的に黒か白か分かりづらい」という話がありました。法律的には大丈夫という認識のもとで買収を行ったのですが、曖昧な部分もあった。そこは運営していく中でクリーンにしていこうと考えていました。」内部では、一部の人は「いつかこういうことになる...」という恐れをもっていたと思う。ネットの情報サービスは参入障壁だけでなく退出障壁が低いので、「とりあえずやってみよう」「で、ダメなら退こう」というカジュアルな事業展開がどうしても多くなる。それはそれで一理あるのだが、「とりあえずやってみよう」が「手っ取り早くうまいことやろう」にすり替わってしまう。で、「いけるところまでいっとこう」になり暴走が始まる。本件のようなネットの情報サービスの「過剰な安直さ」は何もDeNAに限った話ではない。これを機会に「いくらなんでも物事には限度がある」という常識を業界が取り戻すことを期待する。その意味では良い出来事。
WELQ問題に関して、DeNA守安社長のインタビュー。TechCrunchの岩本さん、いい仕事。
DeNAは、MERY以外のキュレーションメディアを1日18時に「非公開」へ。その中には、村田マリ氏のiemoも含まれている。
「事業に大きな影響が出る」と守安社長。「メディア全体の方針やモラル的な問題に関しては私に責任があると思っていますが、現場の判断に関しては村田の判断が大きい」とも。
DeNAのプレスリリースは下記から。
http://dena.com/jp/press/2016/12/01/1/
これまでの騒動の流れとどこに問題があったのかをまとめた岩本さんのもう1本の記事も力が入っている。
・信頼性なき医療メディア「WELQ」に揺れるDeNA、MERYを除く全キュレーションメディアを非公開に
http://jp.techcrunch.com/2016/12/01/welq-dena/