アディダスの工場はなぜドイツ国内に戻ってきたのか
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米国にNORIBACHIという、オーダーメイドに特化したLED照明のベンチャー起業があり、こちらも米国工場ですべての生産している。中国だと、顧客からクレームがあった際に、対応に2ヶ月かかる。それに対して、国内工場は2週間で対応できるとの理由。
このようにコンセプトを生み出す頭脳の近隣で、製造も完結できるようになると、現地生産が進むと、面白いことが起こるはじめる。
あたかも穀物、野菜、果物と同じように、地域特性に応じたの地域文化の個性に即した事業が繁栄していくことになる。そして街の、「聖地化」がはじまる。
アニメの聖地が、秋葉原であり、
メガネの聖地が、鯖江であるというように、
LEDの聖地、スニーカーの聖地、ドローンの聖地がつくられていく。
こうして「L」が聖地になったときには、「L」でありながら、実際には「G」と直結していくことになり、全世界から「巡礼者」を集める続けることになる。時代は、ますます宗教経済化に向かっていると思う。ドイツではMercedes-Benzも、Sクラスの生産ラインにおいて、近年はロボットを減らし人間の手による作業を増やしています。高級車におけるカスタマイズの多さが背景となっていて、人間の方が対応しやすく効率的であるとのこと。
https://ancar.jp/channel/articles-737
https://newspicks.com/news/1432645自分は、国内回帰が起こるという点は懐疑的。ローカルで作ることのメリットは、リードタイム。ロボット活用の生産性向上と合わせて、リードタイム削減に伴う金銭メリット、具体的には在庫コスト削減、及び流行へのマッチによる単価下落抑止(フレキシビリティを伴う少量モデルの増加も伴う)だと思っている。
フレキシビリティや、少量モデルへの対応は、人間サイドに一定の技術力を求める。その観点では、これがなければコストゆえに国外移管する部分を防げる効果はあっても、マクロ的に著しく新規雇用ベースで増加するほどではないと思う。おまけに、少量生産で儲かるモデルもあれば、コスト要求が強い物量が出るモデルもある(これはローカルで生産するメリットは小さいと思う)。