【神田×勝間】意見が真っ向対立。「紙の本は死んだのか」
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時間に余裕があるのをいいことに、今年初めて本というものを書いてみましたが、これがしんどかったこと、しんどかったこと。
「ベースになる連載があるから楽勝やろ」とナメてかかったところ、読み返してみたら重複箇所も多いし整合性もないしで、結局ほとんど書き直すことになりました。もう二度とやりません笑
私の血と知と恥を注ぎ込んだ一冊、売れへんかな〜。
今春には「ビジネス書大賞」の審査員を務めましたが、候補作のリアルな発行部数を目にし、頭で印税を計算すると、「こんないい本でもこの程度か……」と、どうしても思ってしまいます。厳しいもんですね。
本気で売りたいのであれば、一般的なビジネス書の読者対象層を越えたライトなものじゃないと厳しいのでしょうね。この問題は、紙媒体が電子媒体かという問題では無くて、現代は限りある一日24時間の時間を、様々な娯楽が奪い合っている時代なのだ、という観点から考える必要がありますね。
その意味で、紙の本と、電子書籍やブログなどは対立項では無く、YouTube 、スマホゲーム、NetflixやHulu、NewsPicks やその他ニュースメディア、定額制音楽サービス、その他諸々と全く同一の立ち位置です。
ユーザーの嗜好によってその優先度合いが入れ替わるだけなのです。
だから、マーケット的な観点から言えば、なるだけ短い時間で済む電子的に細かく情報を分けたアプローチが正しいのです。
ただ、日本の場合、高齢化という社会現象も忘れてはいけません。
一般に年齢を重ねると、マルチタスキングは面倒になり、一つのことにじっくりと集中することを好むようになります。
今後紙媒体による通読は、この層によって維持されていくことになるではないかと思っています。以前も書いたことがありますが、本を読むこととは考えること。
https://newspicks.com/news/1891580/
本記事にもあるように、文章にできることなんて2〜3割しかないと私も本当にそう思います。その2〜3割で最大限伝えようと捻り出した文章に向き合うためには、自分も一定の時間を取って考えながら対峙する必要があります。
NPを始め細切れになった情報をぐるぐるとインプットすることはもちろん価値があります。一方、じっくり時間を取って良い本・文章に向き合うことは意識的にやらないと難しい環境になってきており価値が認識されにくくなっているように思います。自戒の意味も込めて、大切に書かれた文章を大切に読む時間を作らなくてはと思います。