体にシート、健康管理 貼るセンサー、大阪府立大
コメント
注目のコメント
先日、この分野の第一人者である、東大の染谷先生のお話を聞く機会がありました。薄い基板は大きく曲げたときに、配線がパキッと折れたりして壊れてしまうわけですが、これは曲げたときの表側と裏側の伸び量の差が大きくなると、ひずみが大きくなってしまうためです。薄くなると、直感的にはより壊れやすくなりそうなのですが、実は究極的に薄くなると、配線部の表と裏の伸びの差が少なくなるので、ひずみが小さくなり、壊れにくくなるのだそうです。なるほどなぁと。
ICUで全身管理中の患者さんは、点滴ルートやセンサーコードやらですごいことになっていますし、状態が落ち着いて一般病棟に移った患者さんも基本的には心電図モニターを装着しています。こういったコード類は、患者さんにとっては結構ストレス度が高く、リハビリを行う上でも邪魔なものです。牧田先生がコメントされているようにまずは入院患者さんから始めるのが良いではと私も思います。
牧野さんが言及されている染谷研の1マイクロメートルのフィルムに非常に薄く酸化アルミを堆積させ電子回路を構築する技術や、
世界最軽量、世界最薄の柔らかい電子回路
http://www.ntech.t.u-tokyo.ac.jp/research_results/index.html#Cont1
早稲田大学などのグループによる導電性プラスチック(PEDOT:PSS)を用いた手法、
デバイス形態は「着る」から「貼る」へ 筋肉の活動を計測する電子ナノ絆創膏 – 早稲田大学 https://www.waseda.jp/top/news/34735
など、類似の技術がいくつかありますね。勝負の分かれ目はどこになるでしょうか。コスト?機能?耐久性?まだ市場に出る前ですので未知数ですね。
当然のことながら、用途開発が最重要です。
健康管理だけではなく、接触型のデバイスでなければ知り得ない生体情報が重要になる技術もあります。てんかん発作を持つ人の運転や、危険作業者のバイタルチェックなど。