第二世代人工知能の亡霊がもたらす”AIの冬” - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)
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注目のコメント
発展分野では言葉が流動的なので誤解が生じます。AIの定義の多様性は『人工知能とは』(人工知能学会)に出ています。
まず、いわゆる「強いAI」に相当するAGI(Artificial General Intelligence)の訳は「人工汎用知能」であり、「汎用AI」ではありません。下記を参照ください。http://bit.ly/2gihZjx
言葉が入れ替わっているだけですが意味は全く違います。前者は「汎用知能」に人工という形容詞がついたもので、後者は「AI」(定義は流動的ですが)に汎用という形容詞がついたものです。
この上で「人工汎用知能」=Artificial General Intelligenceとは異なる「汎用AI」=General-Purpose AIという概念が重要だと認識し、別の言葉として使っています。
「汎用AI」は「専用AI」と対比して使う言葉です。応用に特化した「専用プロセッサ」と応用を限定しない「汎用プロセッサ」という使い方と同じです。このような汎用の使い方は、幅広い技術分野で見られます。
技術の歴史を見ると、分野や時期によって専用と汎用、どちらに軍配があがるか場合によります。通話に特化した携帯電話から汎用端末であるスマホへの移行は、あの時期に汎用の有利さが顕在化したからです。この汎用と専用の区別は、AIでももっと検討されるべきです。
この映像では、開発した汎用AIのことを紹介しています。AGIのことは触れていません(AGIの追求は、同時に重要なことです)。
AGIと訳語が似てるという理由で、この重要テーマが議論されないとすれば、それこそAIの発展を阻害すると考えます。
記事は、映像から「AGIが出来た」と過大な期待を心配してます。私は毎日多様な顧客と議論していますが、ビジネスでその様な過大期待の反応は見たことはありません。ビジネスではAGIは関心の外です。一方ビジネスでは、AGIかどうかでなく、「汎用AI」か「専用AI」かは、コストや効果に影響するため関心高いテーマです。この重要なテーマについての議論は、極めて重要なことだと私は考えます。
AIをビジネスと社会に役立てることに、私は全身全霊でとり組んでいます。是非執筆した清水さんや丸山さんとも一緒に、AIビジネスを単なるバズワードではない本当の活用に向け進みたいと考えます。全く同感です。今、ビジネスに使えるようになっているのは「自然言語処理(NLP)」の部分だけで、それも「brute force」に過ぎず、技術ブレークスルーがあったわけではありません。
シリコンバレーの人はあまり「AI」とは言わず、機械学習とかNLPとかしか言いません。日本でもアメリカでも、中身を知らないメディアが煽るのはまだ仕方ないと思いますが、日立のような当事者がそれをやるのは、ちょっとね~・・・と思ってしまいます。
過去、AIの冬は2回ありましたが、また冬が来そうです。日立がこれまでやって来たライフデータ解析の実績とも大きくかけ離れているし、「AI」の過剰な期待に対して非常にコンサバティブな矢野さんがいらっしゃる日立がなぜ?と言う感は拭えません。だからこそ余計に、どうした日立と思ってしまわざるをえない。
IBMの「コグニティブコンピューティング」の様に独自のそれっぽいワーディングでWatsonをブランディングするやり方の方が全然まし。
過去の実績や公開されてきたものからも、日立が「汎用人工知能」と一般的に呼ばれているものをまだ全く作れていないことは、業界の人なら明らか。
世の中のブームでAIと呼ばれているものの殆どは既存の技術であって、今のブームの本質は深層学習によってもたらされたものくらい(だからWatsonも東ロボくんですら除外される)。
深層学習と深層生成モデルやろうぜ!