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僕は視力が0.1無いのですが試合の時は裸眼です。感覚で避けているので不便を感じた事は無いです。
ボールを目で見るというよりは、そのボールに対して自分がどういうフォームでそれを処理するのかの方に意識があるかなぁ。
ボールばっかり見てたら視野が狭くなるし、次への判断も遅くなる。ボールは全体の一部という感覚。
「視覚情報センター」の田村先生にご協力をいただきました。
今回の取材ではないのですが、長方形のボードに数字が書いてあって、それを読み取るという検査をしてもらったことがあります。上下交互に数字を読んでいくのですが、同じ検査をイチロー選手にされたのを映像で見せてもらいました。僕は上下の数字を見るたびに、顎を中心として頭を上下に動かせながら数字を追っていくのですが、イチロー選手は眼玉しか動いていませんでした。
今回、初めて取材という形で田村先生の話を伺ったのですが、文字を見るというものの見方は本来の眼の機能の中では、ある意味、特殊なものだということを知り、以前に受けた検査のことを思い出しました。今思うと、イチロー選手は文字を追うのではなく、捉えていたのでしょうね。眼と心と身体のつなぎ方で見えてくる世界も違ってくるのだろうなと思います。
次回は、アスリートだけではなく、一般人にも大切な眼の話を書いています。
常識を疑い、自分の専門性を活かし感性を信じて、マイウェイを歩く人が、もっと増えると良い。
教育の場でも、視力そのものより「見えないもの」を見る力が大切だったりします。「見る」の一言も深いですね。
「捉える対象を見すぎてしまっている」
「文字を読もうという見方は、脳の“意識”まで上っているので、身体の反応が遅くなる。バッターはどれだけ視力が良くても、身体が動かなかったら意味がない。文字を読もうという見方をして、バッターボックスで振りにいくとボールが見えなくなる。つまり、眼と身体のつなぎ方が大事なのです」とのこと。イップスは見過ぎてるんですね。勉強になります。
五感の研究をしているものとして、また、触覚を介した身体性について考えているものとして、学ぶところがとても多かった。
http://sports-brain.ilab.ntt.co.jp/special4_1.html
「動体視力を鍛えて、できるだけ手元に惹き付けるべし」という一見もっともらしいけれども、実は的外れな理論(リリースされた瞬間に振り始めていないと、どんなにスイングスピード速くても間に合わない)に影響されて「動体視力トレーニング」をやっている人、結構いるらしいです。もちろんそういうトレーニングをした結果、別の作用で打てるようになる人もいるでしょうが。
相当マニアックですが、読む人が読むと面白いかと(私もやる方は専門じゃないので半分ぐらいしか味わえませんが)。柏野先生も40過ぎにご自身を実験台にするために草野球を始められたというとても面白い方です。
眼の使い方は、それに比べるともう少しコツを抑えればできる部分なのかもしれないが、体・心がどうつながっているか含めて、自分のことをよく知り、使いこなすことは重要。