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先日の冨山和彦さんの意見とは違った角度からの、宮台真司さんによる「グローバリズム退潮論(修正論)」。

【冨山和彦】「Gの時代」が終わり、「Lの時代」がやってきたhttps://newspicks.com/news/1888670/

ラジオ出演時に伺った宮台さんの意見が説得力に満ちていたため、急遽、寄稿をお願いしました。

盲目的なグローバリズム礼賛でも、凝り固まった反グローバリズムでもない、現実的なグローバリズム論が日本でも定着することを願うばかりです。
面白い論考ですね。保存版だと思います。
「正しさ」と「快楽」が分離する現在の目指すべき方向は「楽しいけど、正しい」こと。
近代社会は、①資本主義(経済性)、②国民国家(安全)、③民主制(自由や人権)のトリアーデ。どこかに重きをおくと他を犠牲にせざるを得ない(=トリレンマ)ため、全てを満たすことはできません。
宮台氏は、グローバル化の性急な進展によって②の国民国家が後退して、①資本主義と③民主制の対立が、資本で幸せになるか主権で幸せになるかの二者択一を人々に迫っていると喝破します。
その他にも面白い切り口がたくさん。読み手にマウンティングしようとしてるのだけが難点ですかね。
とんふぃさんみたいにアメリカで直接アメリカ人の声を聴いたりしたわけではなく、日本でとりあえずあらゆる情報から自分なり得た感覚になりますが、そんな「快楽」みたいなもののために、トランプに1票を入れたのか、という点に負に落ちない所があります。

これまでのトランプの記事で色んな方が仰ってますが、白人の中産階級が没落していく中で「生き残りたい」という思いと彼らが大切にしてきた価値観を守りたい、という側面の方が強かったのではないか、と思っています。

アメリカ国民の多数派を占めるキリスト教徒が学校や職場で「クリスマスおめでとう」という挨拶はダメ。キリスト教徒の方々にとって1番大事な行事であるといってもいいイースターを祝う「イースターエッグ」という呼ぶのも避けた方がよい。「天にまします我らの父よ」というお祈りの言葉は「神を父」として男性に決めつけているからジェンダーフリーの観点から良くない、など。キリスト教や道徳が人種差別に繋がるというやり方はやり過ぎじゃないのか、という思いがあったんだと思います。

また、ヒラリーが「シリア難民の受け入れを550%増やそう!」と言いながら、移民が入ってくるにあたっての厳正な審査方法、受け入れ態勢のことに全く触れず、その状況を受けて、不法移民をコントロールできなくなる恐怖、つまり自国の国境を守らない国は避けたい、ということも関係ないとは言えないと思います。
ぼくたちの大好きな宮台節ではある。ただ少々違和が残るのは、「感情の劣化」でトランプ現象から最近の日本の社会まであらゆる対象を簡潔に説明でき過ぎてしまうことかもしれない。ぼくも社会学者の端くれだけれど、「感情の劣化」ではなく(個人の内的要因に還元しない)社会的要因から問題を説明するのが我々の仕事のような気がしなくもない。

※追記

宮台先生、ご無沙汰しております。
権威主義的パーソナリティの読み替えでしたか。興味深いと同時に、ゼミを懐かしく思い出します。

※※追記
宮台先生、まさしくです。高久さんとは何度かお仕事ご一緒する機会がありました。鈴木さんはいうに及ばず、ですね。
一部理解出来るところはあるが、なんだかなと。

・"思想史を遡ってマルクーゼに依拠"
・"野放図なグローバル化は、バックラッシュを招いて"
・"近代社会は、資本主義と主権国家と民主政のトリアーデです"
・"ウォラーステインが強調するように"
・"『ニコマコス倫理学』を思い出します"

マルクーゼと言えば、光ファイバの理論研究で知られるD. マルクーゼかと思ったら別人。私は「エロス的文明」しか知らないが、そこでの主張は社会のシステムが人間の本能(=エロス)と合わなくなったら変えるしかないというもの。トランプへのシンパシーをオブラートに包むためにこういう言い方をしていると思われても仕方がない。

"バックラッシュ"とは、工学用語ではギア組みの「遊び」のことだが、急な改革に対する反動を指すらしい。しかし、徐々に進展してきたグローバリゼーションを否定せず「修正」すべきというのなら、表現として"バックラッシュ"は合わない。

"トリアーデ"とは三つで一組のものを指し、ヘーゲル弁証法での"正反合"などでは有名だが、この三つをそう呼ぶのは聞いたことが無い。6/24に自身のラジオで宮台氏はトリアーデを「三位一体」と説明しているが、それなら"トリニティ"になる。

ウォーラーステインも多くの人は知らないし、ニコマコス倫理学なんて時代錯誤だ。

なにより驚いたのは、

"トランプ現象を僕が“祝う”理由は、こうした主要3つの気づきを与えてくれるからです。"
"第1は、野放図なグローバル化がグローバル化の最大の敵。第2は、快楽なき正しさでマウンティングするリベラルがリベラルの最大の敵。第3は、対米ケツなめ官僚こそ愛国者の最大の敵。"

日本人がこれらに気づけるのなら、何が起きてもバカなトランプは歓迎だと。
なんだか都合がいい話だなと。

納得できたのは、

"グローバル化以前の内需とタダ同然の原油を前提に、製造業が伸びて中間層が厚みを増し、かつグローバル化以前だったのでアフリカや中南米の貧困国を見ないふりが出来た"

という部分だが、そうならば原油が高コスト化した今、自身が言うように"社会はいいとこ取り出来ない"ように思えますが、それを"クソ左翼"や"ウヨ豚"のせいにして、"二十数年間も同じことを言い続けてきたのに、誰も“気づき”に到らず、何も変わらなかった"と言ってしまっては・・・。
・野放図なグローバル化
・教訓は「楽しいけど、正しい」
・人々が「正しさ」から離れているのは、「正しさ」をベースにマウンティングするだけで周囲に少しも「快楽」の輪を広げられない<クソ左翼>のせいだ

とても勉強になる論考でした。ラストベルトや南部、あるいはフロリダのトランプ支持者さんたちに聞いてきたことと凄く一致します。
猪瀬直樹さんは、東浩紀さんたちとのニコ生で「あれは結局祝祭なんだよ」とおっしゃっていましたが、宮台先生がいう「快楽」と同じでしょうか。

グローバル化は良いんだけれど、一旦立ち止まって体温が感じられるコミュニティでもっかい考えたいという支持者さんたちが多かった。体温を感じられるコミュニティを壊さないでくださいという方が多かった。これがトランプさんの当選に繋がった側面がものすごく大きいと感じます。
地方で頑張っている人に読んでほしい論考です。特に、下記の部分。地方は、歴史の転換点の最前線にいるということです。

逆に日本の都市部は、ざっくり言えば、グローバル化競争に置いていかれていて、それでも経済や社会はそこそこ回っている(ように見える。あと10年したら分かりませんが)。なので、この論考は頭では理解できても、腹落ちまではしないのでは?

”巨大システムに金を払っても地元にはなにも残りません。自立的経済圏が健全であれば地元にお金を生み出すシステムが残ります。巨大システム依存はほどほどに。やめる必要はないけれど、これからはローカルなシステムでこそ社会と経済を両立できる。その気づきも不可逆です。”
修正グローバリズムか〜
たしかに「正しさ」と「快楽」のバランスが必要。「快楽」という自己中な流れを「正しさ」が止めきれていない。

楽しくて正しい社会作り。もう右も左も関係なく取り組まないといけないのですね。

【記事より引用】
世界中どこでも、どうしてリベラルや左翼が退潮しているのか。簡単です。「正しいけど、つまらない」からです。「正しさ」の軸と「快楽」の軸があります。「正しさ」と「楽しさ」と言ってもいい。昨今のリベラルは「正しいけど、つまらない」。快楽がないんですよ。
他方、極端な排外主義を叫ぶ攻撃的な<ウヨ豚>は、気持ち良さげだけど、正しくない。トランプ支持者にも目立つように、本当は正しさなんてどうでもいいと思っている連中だから、リベラルが彼らを「正しくない!」なんて批判しても「それがどうした」で、痛くもかゆくもない。
社会というのは、時に振り子を揺り戻すことで、長期的なバランスを取るのだなと僕も思います。もちろん、僕も手放しでトランプ氏を歓迎するわけではありませんが。
精緻なようで、ちょっとアナーキーな言説ですね。トランプについては、堤未果氏が格差の切り口から評価していますが、その方がシックリ来る感じです。(依然として彼女の主張の全体を認める気はないですが)ちなみに、私は、起きちゃったことは仕方がないという立場で、もう少しリアリズムから観察と分析を続けるつもりです。
この連載について
下馬評を覆しての「トランプ圧勝」。トランプ大統領の誕生は、世界の大きなターニングポイントになる。トランプ後の世界はどんな世界になるのか。経済・日米関係、米中関係、米ロ関係などの切り口から将来を展望する。
株式会社東京放送ホールディングス(とうきょうほうそうホールディングス、英語: Tokyo Broadcasting System Holdings, Inc.、略称:TBSホールディングス、英字略称:TBSHD)は、日本の認定放送持株会社、また当社を中核とするTBSグループの統括会社である。 ウィキペディア
時価総額
3,084 億円

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