米スナップチャットが非公開ベースでIPO申請-関係者
コメント
注目のコメント
大きく2点。
まず他コメントにも多いビジネスそのものについて。足元のマネタイズはeMarketerによると今期売上300M、来期1B近いと目されており、Twitterの上場時よりははるかに売上は大きく、早晩追い抜く水準です。上場来一度も黒字化しておらずマネタイズに苦しんでいるTwitterよりはずっと収益性の面では当面の安心感があります。
次にIPOそのものの手法について。
報道を見る限り、シークレット・ファイリングと呼ばれる、特例を利用して情報制限をしたIPOの手法を取っていると思われます。
これは同じくTwitterもそうでしたが、上場会社の姿勢としてあまり関心できないものです。デビュー前から謙虚に資本市場と付き合う姿勢に欠ける傾向があり、投資家としては最初から注意フラグがたった銘柄と言えるでしょう。
シークレット・ファイリングについて詳しくはこちらの広瀬さんのブログMarketHackに詳しくあります。
http://markethack.net/archives/51892157.htmlちょうど今、MountainViewのカフェの隣の席で20代前半と思しきアジア人ふたりが
「Snap、IPO申請したらしいぜ」
「Snapchatって一時的に写真を共有するプラットフォームだろ?これから先も続くのかな?Facebookもすっかり使わなくなったし」
なんて話をしていました。
この手のウェブサービスは水物。流行り廃りを超えて如何に生活のインフラとして定着させることができるかどうかが難しいところではありますが、グラスの提供など、今あるサービスに留まらない姿勢には注目しています。スナップチャットのようにひとつの機能に絞り込み、一気に世界に市場を広げるモデルでも、いままでは持続的成長可能だったが、もはや時代は変わった。ひとつのだけの機能に絞るという戦略の代わりに必要になるのは、「オールインワン・パッケージ戦略」。目的地に向かって出発から帰還まで、ユーザーの我侭勝手をすべて満たすための、すべての機能と道筋が準備されているモデルだ。
となると…、スナップチャットのIPOは、過去のトレンドが完全に幕を降ろす前の、駆け込みのようにしかみえないのだが。