【成田洋】トランプ登場、爆買い減少。不動産市場の最新動向

2016/11/14

注目を集めた銀座、2つの取引

今年に入り、不動産業界で注目を集めた取引が、東京・銀座で2つほどあった。
1つは、3月から5月にかけて、「ゼニア銀座ビル」の不動産信託受益権の準共有持分50%が、130億円で三菱商事系のSPC(特別目的会社)から日本リテールファンド投資法人というREITに売却された案件だ。
想定されるNOI(純収益)の利回りは2.8%。この案件は、土地坪単価(売買価格を不動産の土地面積で割ったもの)が2億円を超える取引として、不動産業界では広く知られている。