東京エレクトロンと米アプライドマテリアルズが経営統合
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注目のコメント
半導体業界は成長しているが、半導体製造装置業界は過去のピークを越えていない。半導体業界の設備投資金額を売上で割ったものをCapital Intensityと呼ぶが、それが下がっている(設備投資比率の減少)のが背景。
比率やプレミアムを見る限り、トップとして生き残るためにAMATからの提案をTELが受け入れた形に見える。コメントが「新会社は対等な経営統合のもとに設立されます」というところや、両者がそれぞれ5名の取締役(うち3名社外)というあたりに配慮を感じる。
アウトインかつデュアルリスティング上場。これが上手くいかなければ、「やはり日本はどれだけ配慮して買っても結局ダメ」となりかねないディール。アウトインが必ずしも良いと思ってないが、日本企業の生き残りの道としてオプションが多いに越したことはない。是非とも日産・ルノーに続く海外資本成功ケースとなってほしい。リクシルは売り物を買ったディールである一方、本件は創造的な統合である→M&Aバンカー的感想。
半導体ジャイアントの紐付きとなっていたASMLへの対抗は思いの外厳しくなっていたのか。しかし、この国際統合でシナジーを発揮するのは相当厳しいぞ。→コンサル的感想
フローバックも相当あるしね。自社株買いも発表してるけど。短期的なディスシナジーでメリット享受できない株主に対して、プレミアム足りないのでは?アクティビストが買い集めてプレミアム要求すると面白いかも。→半導体バンカー的感想。
あ、サービスしすぎました。笑これは凄いね。
M&Aバンカー的には三角合併で本格的なクロスボーダーディールが行われた初案件になるので、うまく行くのか注目だね。
加えて日米のカルチャーの違う会社同士がくっついて、でもデュアルリスティングで経営は果たしてうまくできるのか?シナジーは出せるのか?気になるところ。
しかし、いずれにせよこういう自発的&大胆なM&Aは是非成功して欲しいし、もっと真似をする日本企業が出てきて欲しいものだ