【船橋洋一】「米国主導の戦後」が終わった
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注目のコメント
全17回の「トランプ後の世界」特集の最終回として、船橋洋一氏へのロングインタビューを行いました。
多くの鋭い指摘がありますが、とくに下記の言葉は重いです。
「私個人としては、ベルリンの壁の崩壊より、9・11のテロより、今回のショックの方が大きい。米国の価値体系が根本から揺らぐのではないか、という不安にかられる。米国を米国たらしめていた価値体系だ」
トランプ政権誕生は、米国の「国のかたち」、世界秩序、日米関係など多くの点で、ターニングポイントになりそうです。
トランプ特集の第2弾として、近日中に、『歴史の終わり』の著者、フランシス・フクヤマ氏などのインタビューを掲載する予定です。今の治安の悪さを引き起こしたブッシュ大統領もトランプ大統領もおかしな民意という意味ではおなじでしょう。犠牲者を抱える当事者を除き、9・11のテロと今回のことはどっこいどっこいでしょうが、「ベルリンの壁」には多くの人の気持ちがこもっていますから比較にならないでしょう。比喩としては理解しますが、だからマスコミ人は軽く思われるのです。
予想が見事に外れたことを素直に認める等、非常に好感が持てますが、素人の私から見ても「?」が付く回答が多い印象を受けました。
まず別記事でもコメントしたように、地政学の観点から、沖縄から撤退することはないと思います。
https://newspicks.com/news/1890593/
次にグローバル化が進むという点も「国家」というものがより意識される気がしています。グローバル化というのは「無国籍化」であり、これが産み出したのかタックスヘイブンを利用したアングラマネーや、ボーダレス化による難民問題、文化の破壊だからです。よって、グローバルではなく、国家を中心にした「インターナショナル」の方向に進むのでは、と。