トランプ後の資産運用。暴落におびえる「富裕層」
NewsPicks編集部
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トランプ氏当然の可能性が囁かれてから、私はアメリカで言われるリスク・パリティ戦略を取って、投資する資産ごとのリスクをできるだけ均一（パリティ）にすることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑え、相場の大きな下落に備えようとしてきました。
資産運用の基本は分散投資ですが、分散投資にはいくつかの落とし穴があります。1つには、同じような値動きをする資産に分散しても効果が乏しい。ものによっては、平時においては異なる値動きでありながら、相場が急落する時には同調する傾向がある。いかに、株価が急落した時に損失を最小限に抑えられるようリスクをコントロールすることに主眼を置く。
もっともその後の値動きを見ても、なかなか一様ではなく、投資判断には表面的な投資スタンスのみならず、レバレッジの有無や資金の流出入の動きなど、市場が置かれている環境やより詳細な投資内容にも十分な配慮が必要となりそうです。「ドル・コスト平均法」はシンプルかつ無難な投資手法であることはたしかでしょう。長期投資に徹する前提ですが、とくに相場の上下動が大きい時には過度の不安心理を和らげる効果は見込めるかと思います。
一方、後半の「最悪なのは何もしないことであり、人々は投資判断を下さなければならない」というのは個人的に意見を異にします。
私はその局面ごとに何もしないことも含めて投資判断だと思っています。
最悪なのは他人に投資判断を委ねることではないでしょうか。
