クリントン当選を予想していた世論調査は何を間違えたのか
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答えがない…。
世論調査は、RCPの直前全国世論調査平均でクリントン45%、トランプ43%、Undecided12%という割合でした。この「12%」という数字が、近年では異例の数字でした。そしてここにたくさんの「トランプ支持層」があったように思われます。
が、世論調査の結果を「クリントン45%、トランプ43%。ヒラリー優勢」としてしまうと、一気に誤解が生まれます。世論調査が間違っていたというより、世論調査の伝え方が間違っていたというのが正確かと。
こちらで詳しく検証しています。少し仮眠してからまた検証再開します…。
https://note.mu/tonfi/n/nb28ca44fa997ブレグジットの英国民投票も予測が誤った。NYTに記事を書くような人に届く情報と大衆との距離が広がっているだけでなく、これまでならそうした記事で誘導できた大衆が響かなくなっている面もあるのでは。今後こうした予測は、ビッグデータとAIの領分になりそう。
昨夜はいろいろとショックだった。他国の大統領についてとやかく言うのも失礼だが、まさかトランプ氏が選ばれると思っていなかったというのが一番のショックではあった。ただ、それと同じくらいに、選挙前予測があどこまで派手に外れたことにもショックだった。
ニューズウィークのこの記事でもまだ各メディアは分析できていないようだが、従来の分析手法が通じない可能性もあるし、トランプが選ばれるはずがないという驕りによる可能性の排除が調査に影響した可能性もあるだろう。
このことは政治以外における調査の課題をも示唆している。ビッグデータやAIがもてはやされる時代だが、すべては正しいデータがベースとなる。データの質とデータの量。後者の量に関しては絶対量だけでなく、そのカバレージも重要だ。また、質に関しては、それが人に関係するデータならば、本当にその人の行動を左右するようなデータを集められているかも考えないといけない。Webのディレクションやグロースハックと言われるWebサービスやスマホアプリをグロースさせる(小さく始めて大きく育てる)手法を用いて開発・運用をしている人には知られているが、一般的なアンケート調査での結果が必ずしも、ユーザーの行動の要因を反映したものにはなっていないことがある。
今後、データの集め方次第で、データの時代を生き抜けるが決まってくる。