古典からキャリア指南書、スパイ小説
読書は、新しい情報を仕入れるのに優れた方法だ。クリエイティブな着想を得る手がかりになるし、仕事や生活に役立つ知恵も学べる。
世界屈指のビジネスリーダーに読書家が多いのも当然の話だ。
フォーチュン500企業や成功を収めているスタートアップのCEOが、プロジェクトを指揮したり、新規事業を立ち上げたり、チームを監督したりして多忙をきわめる合間に本を手にとっているというのなら、私たちにも可能なはずだ。
古典を好むリーダーもいれば、インスピレーションに満ちたキャリア指南書を愛読するリーダーもいる。ある著名ビジネスマンはスパイ小説の大ファンだ。
ビル・ゲイツやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクらが愛読書として挙げる書籍を以下に紹介しよう。
ベゾス、ゲイツ、ジョブズの愛読書
1. ジェフ・ベゾス:カズオ・イシグロ著『日の名残り』
アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は、ノンフィクションよりもフィクションから多くを学んでいるという。第二次大戦後のイギリスの執事を描いた小説『日の名残り』(早川書房、2001年)は、ジェフ・ベゾスが愛読する1冊だ。
出典:Business Insider
2. ビル・ゲイツ:J・D・サリンジャー著『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
マイクロソフトの共同創設者ビル・ゲイツは、J・D・サリンジャーの古典的名著『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(白水社、2006年)をティーンエージャーのころから愛読書としてきた。
ゲイツは「初めてちゃんと読んだのは13歳のときだったが、それ以来、愛読書にはこの本を挙げている」と、青少年向けの活動を行う非営利団体「アカデミー・オブ・アチーブメント」に語っている。「とても優れた作品だ」
出典:アカデミー・オブ・アチーブメント
3. スティーブ・ジョブズ:クレイトン・M・クリステンセン他著『イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ』
成功の定義は人それぞれ、だから自分が満足するために自分の道を進もうと『イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ』(翔泳社、2012年)は指南する。
世界で最も尊敬される起業家のひとりであるスティーブ・ジョブズに深く影響を与えた本だ。一読の価値はあるだろう。
出典:Business Insider
4. ティム・クック:ジョージ・ストークJr. 他著『タイムベース競争戦略―競争優位の新たな厳選…時間』
アップルのティム・クックCEOは、同僚や新入社員たちに『タイムベース競争戦略―競争優位の新たな厳選…時間』(ダイヤモンド社、1993年)を配っているという。
効率的に仕事をすることの重要性を説いたこの本は、たとえアップルに勤務していなくても、日常を合理化し、キャリアを向上させるのに役立ちそうだ。
出典:AOL
5. マーク・ザッカーバーグ:ジョナサン・モーダック他著『最底辺のポートフォリオ――1日2ドルで暮らすということ』
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが同社SNS上のブッククラブ「ア・イヤー・オブ・ブックス」で紹介した23冊のうちの1冊が、ダリル・コリンズ、ジョナサン・モーダック、スチュアート・ラザフォード、オーランダ・ラトフェンの共著による『最底辺のポートフォリオ――1日2ドルで暮らすということ』(みすず書房、2011年)だ。
出典:Business Insider
マスク、ブランソンが愛した一冊
6. イーロン・マスク:ウォルター・アイザックソン著『Benjamin Franklin: An American Life』
テスラモーターズとスペースXというふたつの大企業を率いるイーロン・マスクが、同じく複数の分野で成功を収めたベンジャミン・フランクリンに関する本を愛読しているのは驚きではない。
『Benjamin Franklin: An American Life(ベンジャミン・フランクリン:あるアメリカ人の生涯)』は、アメリカ建国の父のひとりに数えられ、著述家、発明家、科学者、外交官その他、多方面に活躍したフランクリンの生涯を綴った本だ。
出典:インク・コム
7. インドラ・ノーイ:デイヴィッド・ブルックス著『The Road to Character』
ペプシコのインドラ・ノーイCEOは、2015年に読んで最も影響を受けた本の1冊として、デイヴィッド・ブルックス著『The Road to Character(人格形成への道)』を挙げている。
「この本をきっかけに、内なる人格を形成することがキャリアを築くことと同じくらい重要である理由について、2人の娘たちと素晴らしい議論をかわすことができた」とノーイは『フォーチュン』誌に語っている。
出典:フォーチュン
8: ジェームズ・ゴーマン:ジョン・ル・カレ著『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』
モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマンCEOは愛読書として、ダニエル・ジェイムズ・ブラウン著のノンフィクション『ヒトラーのオリンピックに挑め:若者たちがボートに託した夢』(早川書房、2014年)のほか、ジョン・ル・カレの『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(早川書房、2012年)などのスパイ小説を挙げている。
出典:ニューヨーク・デイリー・ニューズ
9. メラニー・ウィーラン:ショーン・エイカー著『幸福優位7つの法則:仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』
ビジネスを成功させるには、ポジティブな社風が不可欠だ。
フィットネス企業ソウルサイクルのメラニー・ウィーランCEOは、ショーン・エイカー著『幸福優位7つの法則:仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』(徳間書店、2011年)に大きな感銘を受け、この本は同社にとっての参考書になっていると述べている。
出典:フォーチュン
10. リチャード・ブランソン:マヤ・アンジェロウ著『歌え、翔べない鳥たちよ―マヤ・アンジェロウ自伝』
ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長は、自社のウェブサイトで多くの推薦書を紹介している。
そのラインナップは、モーリス・センダック著『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房、1975年)から、J・R・R・トールキン著『ホビットの冒険』(岩波書店、2002年)、マヤ・アンジェロウ著『歌え、翔べない鳥たちよ―マヤ・アンジェロウ自伝(立風書房、1998年)と幅広い。最後の1冊は、ビル・クリントンの愛読書でもある。
出典:ヴァージン・グループ
原文はこちら(英語)。
(執筆:Kelsey Mulvey記者、翻訳:高橋朋子/ガリレオ、写真:vm/iStock)
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