「性善説でルールを創る」メルカリ小泉氏が語るプロフェッショナル型の組織づくり【K16-3E #2】
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メルカリ小泉さん、アカツキ塩田さんとの「組織文化」に関する対談の中編。
結構長いですが、手前味噌ながら三人ですごくよい議論をしている(笑)。
組織は組織だけではなく、事業や財務との繋がりだけで成り立っており、文化も文化だけではなく、採用や制度など様々な繋がりで醸成される。
この本質を理解できるかが、経営者が組織文化で成功するか否かの分かれ道になります。
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メルカリは、CtoCのプラットフォームの事業で、人材レベルも超高い。
これもまた考えられる人材がいると思うのです。
すると、どちらかと言うと抽象度の高いところですり合わせをして、具体的なところは各自に任せた方が現場に合わせやすいということはあるでしょう。
ただ、これがもっとほんとうにオペレーショナルなビジネスで、人材レベルが高くなかったら、もう少し具体的なレベルですり合わせないとたぶん上手く回らないと思うのです。
その場合はスタイルやバリューだけではなくて、マニュアルなども必要になってくると思います。すべての会社がアカツキやメルカリの真似をするとヤケドしてしまいます。人は心にゆとりがあれば性善説の通りの行動をしやすくなり、心のゆとりを無くすと性悪説の通りに行動しやすくなります。
これは心にゆとりがあり幸福度が高まるほど人と人とを繋ぐ心のパイプが太くなるため、相手に対する共感性が高まるためです。
つまり性善説によるルールを機能させるにはスタッフの心のゆとりを保つよう労働時間にもゆとりを持たせる必要があり、逆に長時間の労働を強制させたければ性悪説によるルールにした方が良いことを意味します。
しかしSNSの進歩により社会が透明化し、ブラック企業が自然淘汰される時代になりつつあるので後者の方法論は機能しにくくなっています。メルカリの組織論は参考になりますね。プロダクトは組織のアウトプットであって、そこに至るまでのプロセスは組織やカルチャーにあると思います。
こちらのプロダクトマネジメントに関する資料も大変勉強になります。オススメ。
https://www.slideshare.net/mobile/takeoiyo/20161025-product-manager-conference