(Bloomberg) -- 米アップルは自動車用基本ソフト(OS)を開発する技術者数十人をカナダに配置しており、研究開発プロジェクトを米カリフォルニア州クパティーノの本社周辺で進めることが多い同社としては異例の動きだと事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

カナダで働く技術者の多くは過去1年間に採用されており、約24人はブラックベリー傘下の大手車載ソフト会社QNXの出身。関係者は極秘プロジェクトだとして匿名を条件に話した。

これらの技術者は現在、オタワ郊外のカナタにあるアップルのオフィスに勤務しており、QNXからは徒歩約5分の距離にある。元QNX幹部によると、アップルがQNXの従業員に目を付けたのはOSの基本部分やパワーマネジメント機能を開発した彼らの経験が理由だという。アップルの広報担当はコメントを控えた。

アップルがQNXから採用した最も注目の人材は、QNXの最高経営責任者(CEO)だったダン・ダッジ氏。アップルの自動車分野のイニシアチブ「プロジェクト・タイタン」に今年参加して以来、ダッジ氏は車載OS事業の統括でより大きな役割を担っており、カナダとカリフォルニア州を行き来していると関係者は話している。

車載OSはアップルにとって将来の自動車プラットフォームの中核を成すソフトとなり、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を動かす「iOS」と同じ位置付け。

ブラックベリーのマーティー・ビアードCEOはアップルがQNXの人材を採用していることに関して質問されると、「驚くことではない。大手テクノロジー企業は世界的に人材採用合戦を繰り広げている」と指摘。QNXは引き続き成長しており、自動運転車用ソフト開発の計画は順調だと述べた。

原題:Apple Said to Develop Car Operating System in BlackBerry Country(抜粋)

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