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ミクシィ前社長・朝倉祐介が、起業論からリーダーシップ、組織論などについて、独自の視点で縦横無尽に語りつくす。
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SNSサービス「GREE」の運営が主軸事業。ライフスタイル関連のネットサービスやインターネット広告、投資事業なども展開。「SNS+モバイルゲーム」が特徴であり強み。
時価総額
856 億円
業績
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事業範囲については例えばGoogleの場合、広告という必勝パターンを中核に事業を広げている一方で、適度に「飛び地」も織り込んでいるのがミソなのだと思います。少なくともユーザーとの接点においては、常に新たな手を打たねばなりませんが、これをやりきるのが、言うは易く、行うは難きところ。
関連して、C向けのインターネットサービスでシリコンバレーの企業と戦うのは、敢えて不穏当な表現をすれば、調達できる資金や開発リソース、マーケット規模といった物量の点で太平洋戦争に近い構図です。真っ向から戦いたいところですが、弱者は弱者なりの戦略を採らねばならないのでしょう。
こうした事業遂行上の要請も踏まえて、予めどのようなミッションを唱え、どのような社風を築いていくかは、後々に影響してくるように思います。
広い事業ミッションはとても勇気がいります。普通ベンチャーはフォーカスしなければならないからです。広すぎるミッションを掲げる方がぶれやすい。
良くも悪くもこの柔軟性がSNSからゲームへの参入を可能にしたけど、ゲーム専業の会社とは戦えているとは言えません。全ては結果論なのですが、難しい道を選んでいる印象があります。
なお、創業期については言われてみれば確かに、と思う。そしてそこから先行する企業を携帯・ゲームシフトによって捲って成長したのは本当にすごいと思う。だからこそ、ミッションの「インターネットを通じて、世界をより良くする。」という観点で、日本だけでなく世界の企業に対して、小リソースでどうやって近づいていくか、再度の捲りを見せてほしいと期待している。
マイナースポーツ自体は成長市場でないから、携わる人はどこかの成長市場向けの事業も取り込んでやっていかないといけない。