【朝倉祐介×田中良和】グリー起業の理由、任天堂に対する思い
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グリーの田中社長にお話を伺いました。あまりメディアに頻繁にはお出にはなりませんし、私自身もご本人から生い立ちや起業に至った経緯を直接お聞きしたことが今までなかったので、なかなか貴重なインタビュー記事ではないかと思います。
「起業しよう」という意識ありきというよりも、「こういうものが、世の中にあったらいいな」という純粋な気持ちからグリーが生まれたというのは、素敵なエピソードですね。「起業したい」と思ってらっしゃる方にとっても、いきなり徒手空拳で事業を始めたのではなく、仕事のかたわらに趣味で作ったサービスが、結果的に大きく花開いていったという経緯は、事業の始め方としてとても参考になる話ではないでしょうか。
田中さんは77年生まれですが、その近辺のいわゆる76世代とその上の世代は、インターネットそのものがお好きという方々が多いのが印象的です。私の世代だと、ビットバレー華やかなりし頃からは少々遅れた感があります。私の場合は小学生の頃にNECのPC-9801で遊んだ光栄の「信長の野望」がパソコンの原体験であり、小学生当時にはパソコン通信、中学生の頃にはダイヤルアップ接続でのインターネット利用が既に可能でしたが、大学生の頃にインターネットが出てきたというのはかなりの衝撃だったのでしょうね。ネットが普及し始めた頃の衝撃や熱狂と、その後のネット黎明期からの経緯を体験なさっているが故の引き出しの多さは、非常に羨ましく感じます。
注目を集める会社だと、ある事ない事を何かと面白おかしく流布されることが少なくありません。渦中の真っただ中ではなかなか話し辛かったであろう任天堂さんの件を、改めて整理できたのは良い機会だったのではないかと思います。NewsPicks編集菅原さんのファインプレーな質問でした。近年、ご自身の思いとともに起業の経緯や今後の戦略について語ることが少ない田中さんですが、あらゆるトピックに対してストレートに語った対談となっています。これは、朝倉さんが聞き手を務めたことが多分に影響しているのだと感じます。
任天堂の件についても、こうした形で発言したのは初めてではないかと思います。田中さんのスタンスやゲームに対する思いを知るうえでも言葉を聞きたいと思い、少しだけ割り込ませてもらいました。
個人的には、元ミクシィ代表と現グリー代表の対談を元GREEニュース編集長が記事化するという機会に恵まれ、不思議な感覚を覚えました。今でも覚えています。グリーとミクシィがSNSを始めたあと怪しがられながらもミクシィだけが使われるようになった時のことを。
その後グリーはガラケーの釣りゲームなどでブレイクして行く事になりますけど、そこにもまたDeNAがいました。ガラケーのゲームが一斉にスマホにシフトしていくとまたもや出遅れます。
栄枯盛衰は世の常といえばそれまでですが、恐るべきインターネット時代ですね。また必ず復活してくれることを祈っています