100年続く会社も、5年でたたむ会社も 両方あっていい。どちらにも役割がある - 論語と算盤と私
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注目のコメント
どのような組織であれ、長く続くとどうしても組織の存続そのものが目的化してしまいがちです。上場企業の場合はゴーイング・コンサーンを織り込まれているわけですから、なおさら存続に向けた慣性が強く働いてしまいますが、あくまでも会社の本旨は本来の事業で果たそうとしていた役割であるべきだと思います。
「創業者は『俺が作った会社なんだから、つぶしたってかまわない』と開き直れる」とのことですが、奇しくもここで今治FCの岡田さんと同じ「開き直り」というフレーズが出てきたのが個人的には面白かったです。
https://newspicks.com/news/1827781/
当たり前の話ですが、スタートアップのエコシステムというものを突き詰めて考えていくと上場後の市場や資本主義自体についても考え方を深めていかねばと改めて感じた次第です。朝倉さんと孫さんの対話の一つ一つに頷く事ばかりです。
自分がいうとポジショントークになっちゃうかもですが(ゴメンなさい)、中長期にかけて自前で研究開発をするのに最適だった終身雇用制が崩れたにもかかわらず、自前主義だけはそのまま存続している。
それが日本企業はM&Aが下手な原因だ、というくだりなど、うんうん、まさにその通りと、思わず膝を叩いてしまいました。
東証一部とマザーズが、市場の一軍二軍という格付けではなく、ゴーイングコンサーンを旨とする企業と、プロジェクト型との会社としての機能差で分けるべきとか、一層のこと各国毎の証券取引所ではなく、世界単独市場にしたらとか、本当にそうだなあと思いました。
短い対談ですが、一言一言が本当に的をついていて勉強になりますね。以下に引用されている部分ですが、その通りで、極めて簡単です。
「I buy you」はいいM&A.
「You buy me」は悪いM&A。
買収者はボス、master.
売却される側は、奴隷扱いを受けるでしょう、、、と思われている。
日本の会社は、「もし自社は買収者だったら、どうするか?を自問自答して、これがその答えだから、以下の発想は継続する。
これに対しては、外資系企業は崇拝される「終身雇用」制度がないので、逆にパフォーマンス主義柔軟性がある労働市場だから、買収されt会社の幹部は優秀なら、後で買収者のCEOになる場合もある。二社間の関係は全然日本ほど「上下」ではない、、、横の関係。
「朝倉 そもそも日本人は、M&Aに対してマイナスのイメージを抱きすぎではないでしょうか。日経新聞や週刊ダイヤモンドなど経済誌でも「身売り」という表現が普通に使われていて、買収された会社や事業に携わる人々の全人格を否定するかのような見方をされる風潮があります。
孫 報道する側の、特に論説委員やデスクの世代で、高度成長期の頃の感覚が抜けきっていないのでしょうね。」