第2世代は新機能搭載でさらにクール
たしかなことがひとつある。電動スケートボードは、あのダサいホバーボードよりもはるかにクールで、はるかに楽しいということだ。
筆者はここしばらく、ボード業界を代表するブーステッドの電動スケートボード「ブーステッドボード」の第2世代にあたる新製品を試しているのだが、返却する日が来ないでほしいという気分になっている。
第1世代を改良した新しいボードには、いくつかの重要で役に立つ新機能が追加されている。乗り心地はまさに嵐のようだ。といっても、エキサイティングな嵐だが。
新しいブーステッドボードは、第1世代にはなかった新機能を搭載している。具体的には交換可能なバッテリー、航続距離の長いバッテリーオプション、耐水性エレクトロニクスなどだ。
ワイヤレスリモコンとボード本体とのペアリングは、手軽で簡単。リモコンでボードを前進させるだけでなく、バックさせてブレーキをかけることも可能だ。
技の熟達度に応じて、動力をさまざまなレベルに設定することができる。動力を大きくするほど、リモコンの感度が高くなり、スピードが出るようになる。モデルによって異なるが、時速18~22マイル(時速29~35キロ)まで出せる。
価格は、基本の「シングル」モデルが999ドル。最上位モデルの「デュアル+」が1499ドルだ。
リモコンで加速も減速も自由自在
全体的にいえば、ブーステッドボードでは、通常のスケートボードに感じていたあらゆる不満が解消されている。
いまでも覚えているが、初めてスケートボードに乗ったときには「キックしなくてもスピードが保てて、ボードを乗り回して楽しめたらいいのに」と思ったものだ。また、通常のボードでは、下り坂を走るのはまったく楽しくなかった。というのも、スピードをほとんどコントロールできないからだ。
ブーステッドボードのリモコンでは、ボードの電気モーターを起動させるトリガーがあり、通常のスケートボードでは足を使っていた加速や減速をコントロールできる。リモコンのホイールを親指で上に回せば加速し、下に回せばブレーキがかかる。
サスペンションのように機能するスーパーフレキシブルなバンブー製デッキのおかげで、驚くほどの乗り心地が実現されている。
バンブー製デッキの高級感のある自然なデザインも美しい。大きくて幅の広い車輪は安定感がある。がれきやひび割れ、でっぱりなど、路上のちょっとした障害もへっちゃらだ。
電気モーターは、サンフランシスコの急坂でも十分に上れるほどパワフルだ。筆者も実際にかなり急な坂を上ってみた。そして、このボードのモーターが体重195ポンド(約88キロ)の筆者を乗せて坂を上れることに驚いた。
3種類のオプションと2種類のバッテリー航続距離が用意されている。だいたいのところ、航続距離は標準バッテリーパックで7マイル(約11キロ)、航続距離拡張パックで10マイル(約16キロ)だ。
第2世代のブーステッドボードでもっとも大きな変更点のひとつが、六角レンチを使って自分でバッテリーを交換できるようになった点だ。
もちろん、乗っているあいだにバッテリーが切れてしまった場合には、モーターなしでボードを使うこともできる。電気モーターをオフにした場合、若干の抵抗力は感じるが、滑ることは滑る。
交通量の多い街中で乗り回す覚悟
ブーステッドボードはたしかにすごいが、街中でも平気でスケートボードを乗り回せる胆力が必要だ。怖気づいて手で持ち運ぶ場合は、普通のボードよりも重い。
交通量の多い街中でも平気でスケートボードを乗り回せる人もいるだろう。だが、筆者はそういうタイプではない――少なくとも、いまはまだ。
筆者のまわりには危険がたくさんある。この世界にいるのは自分ひとりだけと思っているような、ニューヨーク・シティの無茶苦茶なドライバーや歩行者たちだ。
それはボードのせいではなく、筆者が活動している街の問題だ。行き交う車と、職場へ向かう膨大な数の歩行者が入り混じる朝のマンハッタンは、ストレスの多い場所だ。
ニューヨークには自転車専用レーンもあるとはいえ、自転車専用レーンやそこを走る自転車に多少なりとも思いやりを示すドライバーや歩行者はほとんどいない。スケートボーダーとなれば、なおさらだ。そのうえ、どの通りにも自転車専用レーンがあるわけではない。
さらに筆者の場合、車や歩行者の少ない安全なルートを探して、ボードを持って歩きまわることが多かった。
筆者がテストしていたデュアル+モデルは軽いボードとはいえない。普通のスケートボードでも同じ問題に直面するだろうが、少なくとも普通のスケートボードはもっと軽い。
そのうえ、筆者がテストしていたデュアル+モデルは、たまたまブーステッドボードのなかでもいちばん重いモデルだった。シングルモデルはデュアル+よりも軽く設計されている。
筆者がいずれ、交通量の多い街中に慣れる可能性はおおいにある。とくに、もっとコントロールがうまくなって自信がつけば、街中でも平気で乗り回せるようになるかもしれない。しかしはじめのうちは、怖気づいて惨めな思いをすることもありそうだ。
とはいえ、交通量の多い街中でも大丈夫なら、新しいブーステッドボードは素晴らしいボードであり、まちがいなく検討に値する。
ちょっとした娯楽を求めている人にとっても、検討する価値のあるボードだ。
普通のロングボードに乗るのはとても楽しいが、新しいブーステッドボードは電動ではないスケートボードよりもさらに楽しい。キックをしなくても加速できるし、ボードを止めたりブレーキをかけたりするのに足を引きずる必要もないからだ。
ブーステッドボードは、ほかのスケートボードでは体験できない楽しさを与えてくれる。ニューヨーク市の外や車と歩行者の少ない場所でなら、ブーステッドボードを乗り回すのは最高に楽しい体験だった。返却するときが来たら、ひどくさみしく思うにちがいない。
原文はこちら(英語)。
(執筆:Antonio Villas-Boas記者、翻訳:梅田智世/ガリレオ、写真:Copyright © 2016 Boosted)
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This article was produced in conjuction with IBM.