(Bloomberg) -- 米アップルは自動車分野での野心を大きく後退させており、自動車チームから数百人が去り、自力での自動車製造をもはや盛り込まない新たな方向性も示されている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

約1000人を擁する自動車チームで、最近数ヵ月間に配置換えされたり解雇されたか、自らの意志で同社を辞めた社員は数百人に上る。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。

関係者によれば、社内で「プロジェクト・タイタン」として知られている計画の新しいリーダーは、既存の自動車メーカ-と協力することも、再び自社設計を目指すことも可能な柔軟性を持たせるため自律運転のシステム開発にプロジェクトの焦点を移したという。

プロジェクトの新たな焦点に適した人材を採用しているため、自動車チーム全体の人員数は横ばいだと別の関係者が述べた。

アップルの幹部は自動運転システムが実現可能であることを自動車チームが証明する期限を来年遅くに設定しており、同時点で最終的に判断する方針だと関係者2人が述べた。アップル広報のトム・ノイマイヤー氏はコメントを控えた。

原題:How Apple Scaled Back its Titanic Plan to Take on Detroit(抜粋)

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