北方領土 日米安保適用外に 返還後想定 ロシア要求
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注目のコメント
これは事実なら北海道新聞の大スクープですね。
やはりロシアは経済協力だけでは満足せず、安全保障上の注文もつけてきた訳です。とはいえ、領土のために日米安保を制約するのでは全くの本末転倒であり、まず日本側は飲まないでしょう。
逆に、二島で決着する代わりにロシア側に残る国後・択捉からロシア軍を撤退させるという程度のことは日本側から要求してもよいのでは。事実だとすれば、北海道新聞の大スクープ。地方紙の中でも道新は人材の層が厚く、北方領土問題が最優先課題なので、全く根も葉もない話とも思えない。ロシアがそこを突いてきたかというのが第一印象。
結論から言えば、日米安保の適用除外が前提となるならば、北方領土の交渉は進まないだろう。安倍政権が長期政権の利点を生かして交渉を前進させてくれることを望む私から見ても、進めるべきではないと思う。それこそ、アプローチを変えた方がいい。
ロシアとの関係を考えた時、米国という要素は極めて重要。私は原発事故をめぐる交渉でもそのことを実感した。米国との同盟関係は長い目で見れば、相対的なものになる可能性はある。しかし、北朝鮮、中国の現状を考えると、今は揺るがすべきではない。
(追記)
確認したところ、佐藤優氏もメルマガの中で、可能性を指摘している。本当だとすると、12月15日の北方領土問題の進展は相当に難しくなったと見るべきだろう。過去にない大分突っ込んだ交渉がされているように思います。
今回のリークはロシア側からの要求ですが、当然日本からも択捉にあるロシア軍基地の放棄と、3000人と言われる駐留ロシア軍の撤兵、北海道に向けた中距離ミサイルの撤去などを要求しているはずです。
経済協力と違って軍事的な問題は互いの国益が正面からぶつかる問題ですので、ここで妥協できるかどうかが、今回の日露交渉の最大のポイントになりそうですね。