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日本からロシアをみていると、北方領土や極東、あるいはアメリカとの関係ぐらいまでしかなかなか目が回りませんが、トルコ、シリア問題などをみると、アメリカと大きな経済力の差があっても、国際政治・安全保障の分野でのロシアの存在感を読み取ることが出来ます。
私も政府でインテリジェンス業務に関わったものとして、プーチン大統領の国内外情勢への冷静な見方を理解できる気がします(賛否は別として理論構成の仕方がインテリジェンスの訓練を受けたことが現れている)。
政治指導者が自ら国内外情勢を分析する力がある。そこにプーチンの長期政権を考えるカギがあると思います。
■バックナンバー
予告(無料)「最強の独裁者、プーチンの野望」
https://newspicks.com/news/1836106
第1回「プーチン、語る(上)」
https://newspicks.com/news/1831523
なお、内政干渉については、クリミア(ウクライナ)はどうなんだろうとものすごく思う。内政干渉ではなくそれをクリミア住民が支持したからやったというスタンスで記事でプーチン大統領は述べているが、そこに更なる質問を入れていないのが残念(自分がインタビュアーだったら、その質問をして睨まれた瞬間にチビりそうな気もするが…)。
特に面白い比較だったのは、「中国では習近平は選挙で選ばれたわけでなはく、リーダーにするように指示されただけ」なので、そもそも「我々が彼を選んだわけではない」という捉え方をしているとのこと。確かに中国の方が習近平を熱狂的に支持しているかといえばそんな感じではない。
なるほど、って感じですね。
http://matome.naver.jp/odai/2136030693804244901
茶化してすみませんm(__)m
思えば大統領になる際も、プーチンは3人のジャーナリストを相手に複数回のロングインタビューに答え、これを「プーチン、自らを語る」として出版しました。ほとんど無名だったプーチンのイメージ作りを大急ぎでやるためだったとされていますが、ジャーナリストたちから人権問題や過去の汚職疑惑などで結構厳しく突っ込まれつつ、全体として非常にうまくインタビューを乗り切り、自らのイメージ形成をやっていました。
今回のインタビューも、流石プーチンというところですね。