【最終回】政治家とエリートには教養が不可欠だ
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注目のコメント
反発もあるようですが、リベラル・アーツの重要性はご理解いただけたようですね。
今の若者は情報が氾濫してるので、サブカルに向かうしかないという悲劇があると思います。
私が若い頃は、それほどでもなかったので、俯瞰力を養うことができました。とくに司馬さんの著作の影響は大きいですね。司馬さんは、たまにリセットして「ちなみに」「余談だが」「閑話休題」と前置きし、「天の視点」で歴史を違った視点から俯瞰するという技を繰り出してくるわけです。
私にもそれが染み込んでいるのですが、偉そうに思われるので、小説作品ではやらないように気を付けています。
ただ時に天から見下ろすという発想法は、役に立っていますね。
どのような分野で食べてくにしてもリベラル・アーツ的発想は、これからも重要だと思います。
最近では戦国時代を取ってみても、経済から、宗教から、物流から、農業からといった多角的に捉えられるようになってきました。
その点、リベラル・アーツ的発想を身に付けることが楽そうですが、その逆に情報量が多すぎて投げ出してしまいかねません。
難しい時代になってきましたね。
さて、六回にわたって読んでいただき、ありがとうございました。
多くの方にお楽しめいただけたようで、とてもうれしいです。
心から御礼申し上げます。「東京と江戸」最終回です。伊東潤×猪瀬直樹、いかがでしたでしょうか? 昨日、誕生日の直前に300枚の新書の原稿を書き上げました。10日ぐらい篭りきりで集中したのですが、長いものを一気に仕上げると、野球のピッチャーのようにキャッチーの手元でグンと球がのびます、それが俯瞰力となるので、作家でなくても試みるとよいですよ。
俯瞰力を磨くベストな方法は、歴史を学ぶこととリーダー経験だと思います。仕事が細分化された大組織で俯瞰力を磨くのは極めて困難。小さい組織やチームでもいいので、小さい頃からリーダーをやる機会を増やしていく必要があります。