日立建機、豪ブラッドケンに公開買い付け 約530億円
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①がリリース。主に鉱山及びインフラ産業向けの鋳造製品、メンテナンスサービスの提供。ただ、ここ2年は資源価格下落と合わせてか売上減少に加えて、固定資産の減損を行って損失に転じている。
②が会社ページでそこに決算プレゼンなどもあるが、日立建機は顧客の一人。それ以外にも建機メーカーではCATの名前が見える。サービス業務は物理的な拠点が必要だし、競合傘下となったから簡単に切り替えれるわけではないが、時間を経て変わっていくだろう。そのなかで内製化するメリットと顧客が減って稼働が下がるバランスをとるか。ただ、減損が一定終わっているのは良さそう(とはいえ、買収価格がPBRで2倍程度なのでのれんは乗っかってくる)。
①https://www.hitachicm.com/global/wp-content/uploads/2016/09/oshirase_20161003.pdf
②http://bradken.com/investorcentre/presentations建設機械メーカー大手の日立建機による豪州鉱山機械部品大手ブラッドケンの買収です。
ブラッドケンの時価総額は約323億円、財務は以下の通り急激に悪化しています。
2014.6 売上 約1053億円/EBITDA 約116億円
2015.6 売上 約922億円/EBITDA 約▲151億円
2016.6 売上 約697億円/EBITDA 約▲158億円
日立建機は建設機械を製造するのに対しブラッドケンはそのメンテナンス部品の供給者にあたるため、顧客シナジーやクロスセル効果の高い買収と言えます。
約530億円という買収金額はこのシナジー効果を見ての価格といえるでしょう。