[シンガポール 20日 ロイター] - 東南アジアでライドシェアサービスを展開する配車アプリ会社のGrab(グラブ)は20日、ソフトバンクグループ<9984.T>を中心とする投資家から7億5000万ドルの資金を調達したと発表した。同地域でのサービス拡大とモバイルによる支払い機能の向上に投資する。

ソフトバンクは2014年12月にグラブに2億5000万ドルを出資して筆頭株主となり、その後も出資を行ってきた。今回の資金調達もソフトバンクからの出資が中心になる。

東南アジアでは中産階級と若者層を中心にライドシェアの利用が急速に伸びている。世界的に配車サービスを展開する米ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]は今年8月に中国での事業を中国配車サービス最大手「滴滴出行」に売却、その資金で東南アジアでの事業を強化するとの見方が出ており、グラブとの競合が一段と激化する可能性がある。

*内容と写真を追加しました。