FBによるスポティファイ買収説が浮上 2兆円の巨額ディールに
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値段はさておき、Facebookがspotify買収を実現すれば、かなりWin-Win。
巨大なユーザベースにものを言わせ、広告でのマネタイズに依存していて、まだまだマネタイズ効率が悪いFacebookと、強力なマネタイズエンジンにユーザを流し込みたいspotify。
通常コミュニティサイトは5-7年サイクルで、ユーザの入れ替えが起き、栄枯盛衰の憂目にあう。
しかし、Facebookはインスタにせよ、膨大な時価総額とキャッシュフローをレバレッジして、M&Aでイノベーションのジレンマを超えていくのが見事。音楽定額サービス世界一のSpotifyが、現在予定されているIPOで巨額の資金を調達したとしても、これ以上のブレイクスルーを果たすことのできる買収案件は正直ごく僅かでしょう。
そうなると、IPOではなくFacebook傘下に入ることで、一気に世界の音楽マーケットにおけるデファクトスタンダードを固めるというのは、非常に理にかなった戦略だと言えます。
同様の例としてはFacebook傘下に入ってから僅か3年でユーザー5億人を達成し、競合だったTwitterを完全に抜き去って世界シェアNO1となった
Instagramの例が挙げられます。
又M&Aの効果はマーケットシェアに止まりません。
例えばInstagramの場合、買収時の売上はほぼゼロでしたが、現在の売上は約2000億円です。
このようにFacebookとの連動でそのビジネスモデルが確立されたことも競合のTwitterに大きな差をつけた要因なのです。
音楽定額サービスの収益モデルの確立という意味でも、SpotifyとFacebookとのM&Aは大きな相乗効果が見込まれそうです。
つまり、成長戦略というと買収ばかりを考えてしまいがちですが、時として買収よりも、売却の方が企業の成長に寄与することがある訳ですね。
もし実現するなら、昨今の巨大ディールの中でも、特に注目すべき大ディールになることは間違いないでしょう。相性は良さそう。ただ、今週の『The Economist』でも特集されていますが、フェイスブック、グーグル、アップル、アマゾンといったスーパースター企業の"世界市場独占化”が、本当に社会にとっていいのかは、議論が必要ですね。
http://www.economist.com/news/special-report/21707048-small-group-giant-companiessome-old-some-neware-once-again-dominating-global