【松本晃】女性を活躍させないと、会社はもちません
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私がJ&Jに入社したのは丁度松本さんの退任した1年後でしたが、それでも社内のそこかしこで『松本晃伝説』をお聞きしました。
J&Jは赤いロゴとベビーオイルのイメージからか、元々「女性に優しい会社」と思われがちですが、最もビジネスサイズが大きいのは外科系の医療機器。
「非常に男っぽいビジネス」です。そういう職場で女性を大胆に起用し成果を上げた松本さんはやはり偉大です。
このインタビューでも松本さんは女性活用をフェミニズムや社会貢献的側面ではなく、むしろ「そうした方が得」という観点から語っています。
イェール大学のエイミー・チュア教授は著書『最強国の条件』の中で、歴史的に覇権を握った国を分析し、「寛容性」という法則を見出しています。
この寛容性は、そんな生やさしい言葉ではなく、優秀なら外国人でも身分が下でも登用するという意味です。鄧小平の「黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのがいい猫だ」もその感覚に似ています。
松本さんの考えはこの延長線上にあるような気がします。
つまり「女性に優しい」のではなく、「優秀な方に公平」なのでしょうね。特集のトリには、女性活躍推進トップといえばこの方というカルビーの松本晃CEOにご登場頂きました。
松本さんは、私はフェミニストでもないし女性を好きなわけでもない。それに女性だけを優遇しているわけでもないと仰ります。では、なぜダイバーシティを推進しているかというと、企業として闘って勝つためだ、と。
力強いお言葉に勇気づけられました!
特集はこれで終了です。最後までお読み頂きました読者の皆様、取材に応じてくださったりご寄稿くださった皆様、やアンケートにご協力くださった皆様、ありがとうございました。その理由についての僕の意見はやや異なりますが、結論には完全に同意。女性が無理なくガンガン働けるようになるのは組織にとってひたすら得。女性が活躍できないというのはビジネスとして単純に損。トップから現場まで男女が半分半分というのが自然なわけで、遠からず実際にそうなると思う。