• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

JR九州:新規上場で5000億円調達へ、全株売り出し予定-関係者 (1)

247
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


のアイコン

選択しているユーザー

  • ちょっと古いお話を書きます。

    1987年に旧国鉄を6つの地域別鉄道会社と貨物事業の計7社に分割民営化した際に問題になったのは、JR東日本、JR東海、JR西日本とJR北海道、JR九州、JR四国(いわゆるJR三島会社)との収益格差でした。
    これを調整するため、当時の運輸省はJR東日本、JR東海、JR西日本には負債を付ける一方でJR三島会社には資産を持たせました。すなわちJR三島会社には経営安定基金に対する拠出資金に対して運用収益を配分することで厳しい収益状況の底上げを図ったのです。
    これによりJR各社は、ほぼ同じ収益体質(利益率という意味で)でスタートしました。

    しかしながら、問題はそのJR各社につけた資産と負債の想定利回り・利率です。記憶が正しければ7%だったはずです。

    分割民営化後、バブル崩壊と超低金利により、この7%が問題になります。JR東日本、JR東海、JR西日本は7%より低い金利で借入をすることが可能で、ただ借り換えをするだけで収益向上を図ることができた一方で、JR三島会社は経営安定基金からの収益が目減りするという事態にさらされました。経営安定基金は市場での運用ではなく主に鉄道・運輸機構への貸付で運用収益を上げていますが、そうであってもやはり7%の収益を維持するのは難しかったわけです。
    ちなみに鉄道・運輸機構は借り入れた資金を主に整備新幹線の建設に使っており、市場金利からかい離した借入の利息負担は結局、新幹線の運賃に反映されています。

    JR九州は上場後、経営安定基金から資金を引き揚げることが予定されており(それ以上に収益を上げることができるか不明ですが)、全株売出しと合わせて真に民間企業となります。

    なお、経営安定基金への依存度がJR九州より格段に高い四国と北海道が民営化するのは、現状ではまず不可能です。

    【参考】
    北海道、四国、九州各旅客鉄道株式会社の経営状況等についての報告書(要旨)
    http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/28/pdf/280217_youshi_02.pdf


注目のコメント

  • badge
    Advantage Partners, Inc Partner

    鉄道のマーケティングも上手いし、鉄道を起点として長いバリューチェインで儲けるのも上手い。新幹線で儲け、リニアを追加するJR東海とは真逆の私鉄みたいな会社。上場後も鉄道のビジネスモデルに革新を起こし続けて欲しい。


  • badge
    リブライトパートナーズ 代表パートナー

    全紙一斉に報道しているので記者クラブにリークがあったのでしよう。上場承認はおりる瞬間まで外部に絶対出ないのがルールですが、実質国営企業にて暗黙の了解なのでしよう。

    上場時の時価総額5000億円で、売出しによる調達が5000億円。つまり国が100%所有する株を一気に全て市場で売却して株主が民に入れ替わる、完全民営化(だけ)が目的の上場という事でしょう。


  • 暦オタ・ガジェオタ・ミリオタ・時々謎のPro Picer

    九州で仕事をするとJR九州の唐池会長の話が必ず出てきます。
    サービス革命を旗印に、赤字ローカル線を抱えてニッチもサッチも行かなくなったJR九州を立て直し、躍進させた九州きってのカリスマ経営者です。

    大変なアイデアマンで、有名な豪華寝台列車ななつ星や、リゾート列車ゆふいんの森、海幸山幸なども自ら発案、ネーミングも自分で決め、列車のデザインの細部に至るまで自らチェックして実現させたそうです。

    天神が中心だった福岡の街構造を大きく変えた、博多駅の再開発計画の旗振り役でもあります。

    一見してよくある元国営企業の売り出し目的と思われがちなJR九州の上場ですが、実は地方を引っ張る元気な会社枠の上場でもあるのです。

    上場を期に、JR九州には更に九州の元気を牽引してほしいものだと思います。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか