性犯罪厳罰化へ答申＝強姦罪、告訴不要に－法制審
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厳罰化には反対です。より冤罪を産む温床となる。そして刑務所で何人かの強姦犯とあった経験から言えば厳罰化しても犯罪は減らないと思う。むしろ性衝動を抑える治療などを加えるような対策の方が大事
遠い昔、法学部の学生だったころ、仲間とのゼミで「強姦罪は親告罪だが被害者に性体験がある場合のみ成り立つ。未体験者が被害者だと強姦致傷になるから非親告罪だ」みたいな議論を聞いたことがありました。
また、私は高校生の時代に、寸でのところで強姦されかかった夜間部の女子学生を、友人たちと一緒に救ったことがあります。その女子学生には幸い未遂に終わったのですが、彼女の腫れ上がった頬、ザクロのように割れた唇、破れた服を必死にまといながら悪寒に襲われたようにいつまでも小刻みに震える体。なによりも恐怖と虚脱の両方に見入られたような無表情な瞳は今でも忘れません。
その時、思いました。こんなことやる輩は、間違いなく市中引き回しの上打ち首だ、と。強姦罪ほど卑劣で悪質な犯罪はない。極刑をもって臨むべきです。同時に被害者には一生、トラウマが付きまといます。その支援も非常に重要です。
この絡みで、アダルトビデオに一言。これが健康な青年の憩いであることはわかります。というか、はっきり言って嫌いな男性は稀でしょう。我々の時代にポルノ映画やビニボン、せいぜい、アングラブルーフィルムでしたが。
でも分野は無制限にすべきではない。レイプものとか暴力系は禁止すべきです。AV関係者の中には「いやいやこうしたAVがあるから、変わった嗜好者の負のエネルギーが外に出ず、世の中のためになっているんだ」と強弁する向きがありますが違うと思います。
人生で最も大切なことのひとつが「性」ですが、一歩過つと凶悪犯罪になる。それを助長してはならないのです。表現の自由は強姦誘発の自由ではない。遅いけど重要で評価できる法改正。性犯罪の再犯率は高いし、100年前に刑法が制定された時よりもはるかに深刻な影響を被害者に及ぼす。できればもう一歩踏み込んで悪質な性犯罪についてはさらに重罰化して欲しい。
