孫正義の「秘密のスケジュール」で解き明かす、IoTの未来

2016/9/18
孫正義は、神出鬼没だ。
2016年9月2日、ロシア極東部の都市ウラジオストク。安倍晋三首相と、ロシアのプーチン大統領による首脳会談が開かれていたこの日、ソフトバンクグループの孫正義も、水面下では現地入りの準備をしていた。
目的は、かねてから情熱を注いでいるエネルギー事業にあった。
孫が会おうとしていたのは、現地のエネルギー企業「ロシアグリッド(ROSSETI)」の経営陣だ。モスクワを本拠地にするこの会社は、広大な面積をほこるロシアにおいて、電力を送り届ける送配電のインフラを抱えている。