【証言】孫正義の元参謀が明かす、「幻の買収案」のすべて

2016/9/13
まるでサナギのようにじっと固まっていた孫正義が、“脱皮”して飛んでいった──。
2016年8月25日、英国ロンドン。ソフトバンクグループの孫正義社長は、3.3兆円で買収をした半導体設計会社のARMについて、メイ首相と会談をするために首相官邸を訪ねていた。
「本社はケンブリッジに残し、さらに5年間で雇用を2倍にする」
現地報道によると、孫はそのように伝えたという。そしてメイ首相は欧州離脱を決めたばかりの英国が、これからも外国企業が安心して投資できる国だと示したことを、歓迎したという。