暗号通貨の新世界──「お金のインターネット化」を読み解く13のステップ
コメント
注目のコメント
暗号通貨を理解するために、とても分りやすい記事だ。
私は、暗号通貨は、インターネットがもたらす社会革命の本命になると思う。とくに途上国への送金コストを、ほぼ無料化できるマイクロペイメントがもたらす変革に、私は、ワクワクしている。
たとえば、いまアフリカでマラリアで死にかかった子どもを抱く母親がいたとする。現地のNPO「マラリアノーモア」に、ほんの数ドルの注射代を送金すれば命が助かるのだが、この数ドルを送金するために、今は数十ドルの手数料がかかってしまう。それを暗号通貨の活用法が広がれば、メールに添付ファイルをつけるように、ほんの少額でも手数料無料で、しかもほんの数秒で送れるようになる。
暗号通貨は、世界で急成長している非営利団体が共通で使うポイント通貨になっていく。そんなビジョンを描くと、その周辺に、ほんと多くのソーシャル・ビジネスのチャンスが転がっていることが見え始める。特に、暗号通貨による送金コストの節約は画期的な技術として歓迎したい。但し、送金の経路が変わることによる支払い等の資金の動きに関わる「情報」の所有者が変わることが金融ビジネスとしては重要だ。これまで半ば独占していた資金移動に関する情報を銀行が持てなくなる可能性が大きい。