ゴジラより怖い、最終兵器「サイバー封鎖」の現実味

2016/9/7
※この記事は映画「シン・ゴジラ」の内容に関する描写を、一部含んでいます
2016年9月5日、北朝鮮が日本海へと弾道ミサイル3発を発射した。
「安全保障上の重大な脅威です。地域の平和と安定を損なう許し難い暴挙であり、断じて容認できない」
中国・杭州にG20で訪れていた安倍晋三首相は早速、同日夜に記者会見を開き、厳重な抗議を表明した。
先月3日に続き今回が2回目とだけあって、政府はミサイルを迎撃できるよう「破壊措置命令」を常に出した状態にし、北朝鮮への警戒レベルを引き上げている。
だが、一部の政府関係者は、別の点でも北朝鮮への警戒感を露わにしている。
「核とミサイルへの対策はもちろんだが、実は同時に、もっと警戒しないといけないのは、サイバー部隊だ。彼らは相当なレベルで力をつけている」(内閣官房関係者)
日本での報道はまだ少ないが、北朝鮮は近年、急速な勢いで軍のサイバー部隊の増強を続けている。それは、米軍の幹部が「北朝鮮のサイバー戦力は、世界で最も優れ、よく組織された戦力の一つ」と評価したほどだ。
現状、一番の標的となっているのは、お隣の韓国だ。