未来都市にクルマはいらない、とマンハッタンは言う
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ここでいう「都市」が何を意味をするかによって実は話が変わってくる。少なくとも、この記事で語られる「都市」はtown=街のレベルの話だ。街区レベルならば、特に新しい話ではない。
1990年代前半、まさにNYのコロンビア大学大学院で都市計画を専攻する学生として過ごしていた。タイムズスクエアの再開発、そしてその後の不動産価格高騰の前から、NYはクルマのない街づくりを志向していた。世界随一の超高層ビル群とヒューマンスケールの街区の両立。その当時、大学院の講義などで意外にも(?)よく引き合いにだされたのが東京である。環状幹線の中を縦横無尽に走る地下鉄網、そしてその環状幹線上に展開する複数の副都心から伸びる放射状の鉄道網。そして副都心以下の階層の街では自転車が行き交う。日曜日には歩行者天国となる銀座や、24時間7日間歩行者で溢れる渋谷は先進事例の最たるものだ。
米国の都市としては例外的に地下鉄網が発達したNYは、そもそも自動車への依存度が低い都市である。街区レベルならいくらでも可能なことを、今やっとやっているだけに過ぎない。都市計画や街づくりの世界では古くて新しい話が出てきては消えてを繰り返して、少しずつ前に進む。本当ならば、もっとドラスティックな変化が欲しいところなのだが、そのドラスティックな変化はむしろ東京で起こっていると思うのだが、どうだろうか?とはいえ便利さ・快適さの水準を下げるわけにはいかない。トラム、自転車、小型EV、ロボット、ドローンなど自動車以外の交通・物流手段が多様化するということかと。
街の治安、安全性(清潔かどうかも含め)とインフラによっては未来都市に車はいらないかもしれませんが。。マンハッタンは住んでいてまだまだ必要だと感じます。。
この記事にある5時間歩行者専用にした8月13日もマンハッタンにいましたが、途中でものすごい豪雨となり、私も含め、人々が道で立ち往生しました。なぜなら交通規制でタクシーが捕まらないんです。オフィスのビルは閉まっていて、小さな軒下に身を寄せて1時間ほど雨が止むのを待ちました。。
碁盤の目状になっているマンハッタンで、縦の道を封鎖されると交通網がマヒするので、もうちょっと考えて欲しいと思う日でした。