スタンフォードなどが挑む「テクノロジーとアートの融合」

2016/9/4
世界最先端を走る、アメリカの大学。今、大学でキャンパスの新設ラッシュが起きている。各大学は、イノベーションを生むために、どのようなキャンパスを創ろうとしているのか。建築評論家のALEXANDRA LANGE氏がレポートする(全4回)。

STEM偏重への反動

美術系の校舎というのはたいていオープンプランで、太陽光がたっぷり入る作業スペースがあり、動力工具が備えつけられているものだ。
だがアイオワ大学のビジュアルアーツ棟には、STEM(科学、テクノロジー、工学、数学を意味するscience、technology、engineering、mathematicsの頭文字)中心のイノベーション志向の研究棟にみられる要素も多く含まれている。異なる学問分野と教育法の融合を推進したいという思いがそこにはある。