総務省統計局:地方移転、業務の一部を和歌山県に
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注目のコメント
これ、批判するのは簡単ですよね。省庁の移転が地域の活性化につながる、というのは、大上段に語っても説得力があまりないと、正直思います。
ただ実際やってみると見えてくることもあります。本件については「地方でデータサイエンティストを育成し、産業につなげる」ということを狙っています。
何故か。それは、データを読み解き、分析するには、リアルな現場との関わりが必要だからです。それが、ほとんど東京に集中したインターネットと、都会だけでなく地方でも可能性が見えつつあるIoTの違いです。
会津大学や滋賀大学で、すでにその芽がでています。本件では、和歌山大学が中心となります。ぜひ、この機会を最大限に活用していただきたいです。このような中央省庁業務の一部を地方移転する取り組みは、直ちに「東京一極集中是正」に寄与するものではない。しかし実際にやってみて、何が良くてどんな課題があるか、詳らかに出来る点で意義がある。ただその先にどういった青写真を描くのか?それが欠けている気がしてならない。
東京一極集中がこれまでの日本の経済成長のエンジンで経済的合理性に則ったものであることは疑いようのない事実で、それを労働人口減というフェーズで、「東京一極集中是正」=「地方活性化」という単純な図式で捉えるべきなのか?多くの課題に直面する日本の新しい「国の形」がもっと議論されるべきだ。
そもそも自分にとってこの分野が学術的な専門分野だっただけに、色々と言いたいことはあるが、まずは問題提起まで。