【水野良樹×糸井重里】言葉は空気。何も言わない伝え方もある
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いきものがかりのリーダーで、多くの作詞作曲を手掛ける水野良樹氏が、先輩クリエーターである糸井重里氏と語り合う5回連載。
最初は、水野氏も緊張した面持ちで、少しぎこちなさもある中で始まった対談でしたが、時間が経つうちに、どんどん表現者としてのあり方や、リスナー(受け手)との関係性、さらにはお互いの内面や葛藤、悩みへと深まっていきます。
普段は、記者として質問ばかりしている私ですが、今回は、ほぼ傍観者として関わってみて、対談が徐々に、自然にボルテージを高め、お互いの仕事の本質的な考え方に入り込んでいく様子は、ライブのような高揚感もあって、心地よかったです。「風が吹いている」何度この歌に救われたか…。この歌の2番の冒頭「強さを手にするより弱さを越えたいんだよ」心からそういう生き方、人で在りたい。
誰しもが心の奥底で思っていることを、優しく言葉を歌を乗せて伝えてくれる。
そんな水野さんに、いつも「ありがとう」と。
そして、誰もが「そうそう、それ言いたかった」頷く言葉を紡ぐ糸井さん。愛とユーモア満載の素敵な言葉をこれからもありがとう。
最高の組合せの連載楽しみです!B'zの稲葉さんが歌詞を書く時に心がけている事を聞かれて、「難しい事を言わないようにしている」と語っていたのを思い出しました。
ポップスには強い言葉、メロディは用いられないかもしれませんが、時代の空気を伝えてくれます。昨日、桑田佳祐さんが歌謡曲をカバーされた番組を観ていて、改めて感じました。
究極のポップスは「上を向いて歩こう」のように、誰でも理解しやすい言葉、メロディで、時代の空気とメッセージを伝えてくれるものなのかもしれません。あの曲は、坂本九、永六輔、中村八大という人たちが抱えていたコンプレックスと時代背景がなければ、絶対に生まれなかった楽曲だと思います。