[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、小幅に反落した。前日の米国株安が嫌気され朝方から売りが先行。原油や金など商品市況の下げを受けて市況関連株が売られたことも重しとなった。後場寄り後にややまとまったインデックス系の売買が入り、先物への買いを誘発。一時はプラスに転じる場面もあったが、買いは持続しなかった。東証1部の売買代金は1兆7121億円と低水準だった。

26日に米ワイオミング州ジャクソンホールで行われるイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいとの声が多く、株価は方向感に欠ける展開が続いている。市場では「投資家の多くはイベント待ちの姿勢。物色業種の偏りも少なく、つかみどころのない相場だ。明日までは同様の傾向が続きそう」(SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、リクルートホールディングス<6098.T>が大幅安となった。24日に6113万株の売り出しを発表したことが嫌気された。同時に自己株取得も発表したが、大量の株式売り出しに伴う需給悪化懸念が優勢だった。半面、ハピネット <7552.T>は終日堅調な値動き。24日、自己保有株を除く発行済み株式総数の4.41%に当たる100万株、取得総額15億円を上限とする自社株買いを実施すると発表し材料視された。

東証1部騰落数は、値上がり916銘柄に対し、値下がりが889銘柄、変わらずが168銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16555.95 -41.35

寄り付き    16580.15

安値/高値   16520.84─16628.79

TOPIX<.TOPX>

終値       1304.27 -2.44

寄り付き     1306.43

安値/高値    1301.79─1307.6

東証出来高(万株) 134919

東証売買代金(億円) 17121.08

(河口浩一)