ブランド以外、全部アウトソーシングできる
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注目のコメント
いつも感じるのが、この対談、やる意味あるの?
出井さんは当事者なのに常に傍観者で話すから堀江氏の良さも出てこない。
出井「自分が何をしなきゃいけないか、人に何をやってもらうか、この分け目ですよね」
これをまったくできなかった経営者が出井さん。一つ言えることは、世間で思われている以上にソニーは日本的な会社です。うーん、2005年からの電機業界の衰退は必然だったとか、言わないでほしいというのは個人の感情の押し付けだろうか…2005年はiPhoneが出る前(2005年6月に出井氏はソニーCEOを退任されている)。もちろん、変えたくても変えられなかった部分が多かったのは、このインタビューだけでなく著書などでも伺えるところではあるが、それでも少なくともトップしかやれないことではあるし、必然とは思いたくない。
なお、TSMCの成功に関して「ネットの時代になったから可能になった」というのは、個人的には違うと思う。もちろん情報交換がネットで圧倒的にやりやすくなったのはあるだろうが、それはどの産業においても。最先端工場への設備投資が巨大になって投資できる企業が限られていたこと、稼働率を維持するには十分な規模を持たない半導体メーカーが増えていたなど、伝統的プレイヤーが追随できない状況になってた中で、ファブレスプレイヤーも増加していた(これはファンドリーの成長と「鶏と卵」だが)など、業界内部での変化のほうがよっぽど大きい独自要因だと自分は思っている。有名な話として、80年代後半、アメリカは日本に完膚なきまでに叩きのめされた上、さらに日本の背後には日本と同じようなことをやろうとしているアジアの国々がたくさんいることを理解したので、良い意味で諦めた、と言われています。そこで戦ってもマージンを手にすることはできないと見切った、と。
だからこそ、アジア諸国と手を組み、上流で戦おうとした。アップルに工場がない、デルコンピュータに工場がない、というのはまさにそういうことなんでしょう。そして、2000年代に入ると、鴻海やTSMCみたいな会社がBPOの一手を担うビジネスまで出てきた。完全に製造業の選択肢が昔と様変わりしました。
それが今や主流になって、この記事のように日本企業が真似をしようとしています。時代は変わるもんですねぇ。