ソニーのトラウマ。なぜベータ・VHS戦争に負けた?

2016/9/12
「2005年の挫折」から約10年。2015年(=今)の日本は根本的には変わっていないように見える。日本と世界の差は一気に開き、その差は今なお開き続けている印象が強い。

「今」の日本企業が抱える問題点とは何か。日本と世界の境目がなくなる中で、政府、企業、個人はどのような方向性を打ち出すべきか。そして、第4次産業革命と呼ばれるテクノロジーの変化は、世界と日本をどう変え始めているのか。

「2015年の焦燥」をテーマに、出井伸之氏と堀江貴文氏が語り合う。

「今」の日本は衰退しているのか

──前回、 「2005年の挫折」 というテーマで話してもらいました。日本が変わるか変わらないかの節目で、結局変わらない道を選んだという話が中心でした。それから約10年経って、どうなったでしょうか。「今」はさらに衰退していった10年という位置づけですか。