この連載について
京都パーブルサンガ、福岡ソフトバンクホークスマーケティングなどでの勤務を経て、九州産業大学でスポーツマネジメントを専門とする福田拓哉准教授が世界、日本のスポーツ組織を活性化させるビジネスの取り組みについて深堀していく。
この連載の記事一覧
2部降格の大ピンチ。HSVが仕掛けたビジネスストーリー
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2部降格も観客5万人超。ハンブルガーSVのマーケティング戦略
NewsPicks編集部 325Picks
無名の個人が起こす、「スポーツ×地方創生」の新しい波
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日本最大の競技場を満員に。マリノス、ビッグクラブへの命題
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勝てなくても観客増。ファンをつかむオリックスの「顧客志向」(前編)
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Bリーグが発信、デジタル時代のスポーツビジネス新モデル
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プロ球団は地元に何をできるか。Dバックス、カラー変更の深意
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リレーションシップマーケティングの世界でよく指摘される事ですが、それをプロスポーツビジネスの会員組織に落とし込むと、こんな感じのアウトプットになります。
要は「支援の実感づくり」を通じた「継続率の向上」です。Jクラブ、特にアルビのような規模のクラブにとって、年間1億円を超える支援金は極めて重要なため、「メンバーシップを永く続けてもらうための絆づくり」が欠かせません。
私の研究室とアルビ後援会が産学協同で取り組んできた歩みの一端を是非ご覧下さい。
アルビ同様資金と人手不足に喘ぐクラブの皆様にも参考にして頂ければ幸いです。
もう1つ、コアユーザーとカジュアルユーザーという議論をすると、なんとなく「カジュアルユーザーは年に1、2度カジュアルにエンタメとして来る顧客」と考えてしまいがちだけど、入れ替わり立ち替わりのユーザーではそれではどんなに母数を集めても全く成り立たない。
定義をハッキリさせておくと、カジュアルユーザーというのは、観戦や応援じゃなく別のもっとカジュアルな緩い理由で、それでも結果として毎回のようにスタジアムに来ているユーザーです。つまり年間来場頻度が年チケ並のActive Userで、ARPUがコアファンより高い、しかしながら来場動機が「カジュアル」な人です。だんだん好きになってくれていずれは年チケへ、後援会へと考えてはいけません。そういう結びつきを求めてない層です。
もちろん他にもいろんな狙うべき「カジュアルユーザー」がいますが、まずそろそろ「カジュアル」や「ライト」という便利な言葉から脱却して、明確な顧客像とその人のスタイル、それに応じた提供側の導線設計を共有することが重要です。
「新潟から「ニイガタ」へ、アルビレックスの世界展開と多角化経営」
https://newspicks.com/news/1291213
ちょっと記事の趣旨とはずれますが、アルビレックス新潟はやっぱりサポーターが凄い。
https://newspicks.com/news/1353409
ここに書いたアライアンス2002はかなり最先端のマーケティング4.0の状態だと思います。
確信を持って施策を打てるように指標を見える化した事が重要だと感じました。
既存会員を繋ぎ止めるのは当たり前で、いかに自分たちが関わっているかを感じてもらう仕掛けを用意する。
如何せん、思いついたとしても、やり抜くのが難しい。やり抜いて結果を出されている後援会のみなさまは素晴らしいです。