配車サービスと自動運転で、企業の合従連衡ヒートアップ
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注目のコメント
LyftがGMやApple、Google、Amazonなどへの身売りを検討していたという報道、①がNYT原文、記事内にRecodeのリンクもある。①を見るとUberやDidiとも交渉とある。DidiがUber Chinaを買収し、併せてUberがDidiに出資が決まったときに②でコメントしたが、資本・提携関係が一気に複雑になった。それを整理する必要含めてあるのだろう。
すでに出資しているGMとの交渉が一番真剣だったとのことだが、成功せず。ここは、Recodeだと一旦GMが完全買収の意向を示した中で、他社とも交渉したが、結局すべて破談(90億ドルという初期の交渉金額を下げたにもかかわらず)という風になっている。またGMは正式な買収提案は示したことはなかったということで、どの程度の買収意向だったのかは気になる。なんというか、他社に聞くというのはつり上げというべきか、株主にとってちゃんとオプションを検討したという交渉というべきか…ここはMSのLinkedInの買収に関する③の事例も併せて読みたい。
タクシーアプリについて、各国での免許・労使といった規制があるので、完全にWinner takes allな世界ではないと思う。一方で、ネット企業(タクシーアプリはリアルも強いが)で規模の差が付き始めるとなかなか逆転は難しいのも事実。そうすると、よっぽど抜本的にやらないと投資する側としては損失を生む蓋然性が高いと思う。特にLyftはたしかほとんどが米国だったと思い、Uberを捲れる蓋然性はここにきて低くなっているのではないだろうか。その観点では、同業に買収されるほうがいいのだろうが、UberとDidiが近づき始めた今、アンチUberの対立軸が完全に崩壊し始めた印象。
LyftにGMが出資しているという観点で、自動車メーカーのタクシー含めた自動運転への取り組みへの影響も合わせて気になる。
①http://nyti.ms/2bjELqn
②https://newspicks.com/news/1701239?ref=user_100438
③https://newspicks.com/news/1649066?ref=user_100438タクシー(及びライドシェア)市場の95%はローカル。アメリカと中国が派手なのでニュース的シェアは高いですが、世の中全てがUberになる訳ではありません。
ドイツではダイムラーに買収されたローカルNo.1のMyTaxiがタクシーを束ねて圧倒的優勢。台湾でも圧倒的台数のタクシーが優勢。韓国ではカカオタクシーがタクシーを束ねて圧倒。
結局は、地場のタクシーが頑張っていない(台数が少ない、危ない等)アメリカ・中国・インドなどでウケている訳です。
さぁ、日本のタクシーももっと頑張りますよ!時代の申し子はIT企業ではなくウーバーのようなライドシェア企業が握るのか。ボールは自動車メーカーから放され、ウーバーが握っているような感じだ。自動運転とライドシェアで自動車ビジネスが大きく変わるかもしれない。