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公衆の面前で英語で話すというチャレンジは良いのですが、日本人出席者が圧倒的多数の場所では、多くの人が時間を共有していることを考えると、よほど英語が上手な方でない限りは日本語で良いかと思います。
ただし、相手が英語圏の人の場合は最初から英語で準備をするようにしています。ということはあったとしても、機械翻訳の精度が上がることは、コミュニケーションのハードルを下げることには間違いないので、プラスだとは思います。
中身がより大切という点は完全に同意です。英語が苦手だからと短く短く話そうとするよりも、上手で無くても沢山話そうとする人の方が相手とコミュニケーションを取れていますね。
追記:よく考えたら、今のUzabaseのシンガポールオフィスは大半が日本人じゃなくて、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、中国など出身で英語じゃないとコミュニケーションができない。
【参考】我々はどのような生き物なのか ノーム・チョムスキー
「つまり、言語はまさに『思考の言語』(language of thought)であるという結論が出てくるのです。
言語の外在化(externalization)は二次的特性です。このことは、外在化の使用はすべて‐コミュニケーションも含め‐二次的なものであることを意味します。(中略)言語はコミュニケーションのっための道具であるというドグマの根幹を揺るがす事実です。このドグマは哲学でも言語学でも広く行き渡っていますが、明らかに誤りなのです。(中略)実際のところ、言語の主な複雑さはその配列の部分にあるのです。第二言語を学習するとき、(中略)獲得しなくてはいけない主なものは、外在化のシステムです。(P127-128)」
なお「英語だけ出来る人」は、すでにかなり淘汰されていると思う。Google翻訳等使えば、非口頭コミュニケーションはすでに出来る。また、英語だけ出来る人でも、構成力がなければ結局先手を打って会議・メールの構築ができないので時間がかかる。日本語でもそうだが「言語力・コミュニケーション能力=語彙力×論理力×情報・知識量×感情の機微」だと思っていて、日本語ネイティブ=語彙力は十分あるが、だからといって論理や基礎的な知識量が足りなかったり、感情の機微を踏まえられなければ、コミュニケーション力は低い。単純翻訳はソフト使えばいいし、論理・専門知識・感情の機微が必要な領域では、そもそも効率が悪くなりサバイブできないのが実態。むしろ、専門知識・文脈や交渉力が英語を通して身に付く(文化理解や情報量の多さ)というのが実態だと思う。そういった方は、実務も出来る。
一方で、英語以外はまだ淘汰されていないと思う。それは、使う人間の心理側の課題もある。機械が翻訳したものを見たときに、英語であればある程度はあっているか分かるが、そうでない言語はできる人が少ない。そのなかでどこまで機械に任せられるかという部分。多言語→日本語だったら、日本語が変なところをさらに集中的に調べていくということが出来るが、日本語→多言語は特にその部分の信頼度が個人的には難しいと思う。
ちなみに落合氏のお父様(信彦氏)は、映画館に1日中通ってライト付きのボールペンでひたすらディクテーション、あとは教会に通って聖書を読みまくるという方法で英語を習得されたそうです。ぜひお父様にもお話を聞いてみたい!
本質的な話をするとき、言葉を選ばず自由に話したいタイプとしては、機械用脳内変換が必要なのはやや難儀ながら、英語よりまず母語能力ってのは分かります。
最後の「英語だけできてのさばってる系のダメなやつはいなくなっていく。」これはとてもいいことだと思う(笑)。